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総統地下壕跡

総統地下壕後


1935年、総統アドルフ・ヒトラーは総統官邸の中庭に地下壕を設置させた。当時は主要施設に地下壕を設けるのは特別なことではなかった。戦況の悪化を受けて、1943年に防御機能を高めた地下壕が新たに建造された。二つの地下壕は階段で接続されており、約30の部屋に仕切られていた。新造部分は「Führerbunker(フューラーブンカー、総統地下壕)」と呼ばれ、旧造部分は「Vorbunker(フォアブンカー、旧地下壕。字義通りに解釈すれば、総統地下壕の手前に位置する地下壕)」と呼ばれた。 総統地下壕は攻撃に耐えられるよう、厚さが上面で4メートル、四周と下面では最低でも2.5メートルもの強化コンクリートによって造られ、深さは15メートルに達した。構造は極めて強固で、空襲や赤軍によるベルリンの戦いにも耐え抜いた