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プーチンの本当の狙いはウクライナではなくドイツである

プーチン将軍にとってドンバスは重要ではなく、西欧の弱体化に伴う強大なロシアの復権こそが彼の悲願である。欧州を弱体化させるにはまずEU経済を麻痺させることが第一である。:すなわちそれはドイツである。

今や皆の関心はウクライナ戦線に集まっている。だがそれももう長くは続かないだろう。プーチンにとってこれは西欧、厳密には”独露戦”という位置付けになっている。使える将軍はどれくらいいるか、リスクも厭わない、全ての軍事力、経済力、人員を動員、そしてプランBは存在せず、文字通り総力戦である。プーチンによる巨大な投資事業である。

この”対独戦争”には5つの戦線が存在する

こうした目的があるため、彼は決して博打のような真似はしないであろう。一見不合理に見えるこの合理性は、この対独戦争がはっきりと5つの戦線に分かれていることで大方説明がつき、戦争反対者つまり我々がいずれも被害を被るようになっていることがわかる。

この主戦場となるドイツは、プーチン大統領KGBのスパイとして何年か駐在し、言語も堪能である唯一の西欧諸国である。クリミア半島占領直前のインタビューで述べたように、彼はドイツのテレビ番組をよく見ているとのことだ。

https://www.focus.de/politik/gastbeitrag-von-gabor-steingart-putin-fuehrt-keinen-krieg-gegen-die-ukraine-er-greift-deutschland-an_id_156370667.html