中国への依存から脱却するため、ドイツは他のアジア諸国との連携を求められる。アジア周遊にて連邦首相ショルツと経済相ハベックは中国とロシアへの対抗姿勢を示し、新たな貿易相手を見つけようとする。
首相就任以来最長の外遊となった。4日間でショルツはベトナム、シンガポール、インドネシアを訪れている。アジアは中国だけではない。だが最初の立ち位置はロシア寄りである。
「小国はもはや安全ではない」
ショルツはベトナムにて、ロシアのウクライナ侵攻を批判する姿勢を強調した。ベトナム政府はこの問題に関して明確な立ち位置を望んでいる、と日曜日に首都ハノイで行われたファン・チン・ミン首相との対談の後ショルツは報告した。「かの戦争は、悪い意味で先例となる。強大な大国の野望を前に、小国は簡単に吹き飛ばされるだろう。」。
連邦首相は、中国の南シナ海での、ベトナム、ブルネイ、マレーシア、フィリピンへの脅威を挙げた。800km離れていようと我々の領域に変わりはないと北京側は主張する。もっともハーグの国際仲裁裁判所にて2016年この主張は無効であるとされたが。「インド太平洋地域でさえ、強者の法ではなく、法の強さが適用されなければならない。」、とショルツは主張する。これはちょうど1週間前に訪れた北京に対するメッセージであることは間違いないであろう。