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再選は果たしたがベルリンの今後に暗雲が - 民主主義の価値とは

ベルリンでは現在3回の選挙が繰り返し行われている状況である。いずれにしてもよくある光景である。ベルリン人は誤ちすらも愛してしまう。

およそ連邦政府が国家安全保障に投入した予算は1,000億ユーロであるが、これに対しベルリンが民主主義のために費やした3,900万ユーロは実にリーズナブルと言えるだろう。とりわけ外交安全保障と内政における民主主義では釣り合いが取れないのは確かである。

ベルリンの民主主義への支出はいわば、”強制エラー”にして不要な誤りの結果である。これは今に始まったことではなく、ベルリン市民が周知するところであり、特段驚くことではない。

ベルリンでの再選挙 - 民主主義の価値とは

一つ補足しておきたい。ベルリンの前回の選挙は非常に安上がりであった。2023年2月12日に行われる選挙のおよそ3分の1にとどまっていた。だがこれは誤った見方であった。民主主義の価値という見方が抜けていた。

選挙スタッフの報酬は前回の4倍に増えるとされる。一日当たり240ユーロであるが、これは高額であるだろう。ベルリンではプレカリアートが多数を占めている、いや。”リフレッシュマネー”。2月という時期はベルリンでは最も寒く、汚く、月に住むのと匹敵するほどの居住環境の悪さとなるのは周知である。38,000人の選挙スタッフが用意される。

選挙の見通し - ベルリン市民は政治の失態を期待する

費用の高騰は、いわばインフレによるものではなく、純粋な市民への配布である。行政機関の改善に使用するといった考えには至らなかったようである。だがこの考えはベルリンでは”アンリベラル”として捉えられるようである。

リベラルはベルリン市民を導くような新政府にもなり得ない。今これは悪なのか?最新の調査では、連立政権が絶対的多数を占めている。地元の新聞紙BZによると52%がSPD緑の党を支持していることが明らかになった。これをどう解釈するべきか?おそらく市上層部の失態以外は何も期待していないのではないか。

 

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