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ドイツ代表の戦いが終わる - 多すぎた欠点

再びの予選敗退。2018年の悪夢の再来となってしまった。ドイツ代表はとうとう決勝トーナメント進出常連国から外れてしまった。多すぎたドイツ代表の欠点とは?

なんて低い攻撃力だ!次回のW杯までの間ドイツ代表は長期間にわたり決勝トーナメント常連国から外れることになる。頂点の座はわずかしかない。

ハンジ・フリックの任期は、2021 年 9 月に信じられないほどの多幸感とともに始まった。この”ルーブ”の永遠の後継者はチームに新しい風を吹かせるはずであった。

フリックのキャリアは出だしこそ好調であったが - 好調は長くは続かなかった

2018年の悪夢の予選敗退と2021年ヨーロッパ選手権ベスト8でのイングランド相手の敗退の後、バイエルンミュンヘンの監督は次の2024年大会までに代表を改造する必要がある。

W杯の前予選での8連勝の際は、ドイツ国内のおよそ半分は”フリックフィーバー”に陥っていた。しかしながら、この予選での対戦国はいずれも強豪国ではなかった。

ドイツ代表の欠点リスト - 恒久的に脆いデフェンスとカウンター機能不全

日本戦ではそのディフェンスの脆弱さが顕著に現れた。ロングボールが出されても、それに対する調整能力及び準備が欠けていた。サイドバック右翼側では最後まで、ジューレ、ケラー、キミッヒ、クロスターマンらがポジショニングにおいて主導権を確保することが可能ではなかっただろうか。この弱点であるポジションの問題が最後まで放置されていた結果であろう。開始当初の時点ではまだセンターバックのシュロッターベックは右側への強引なパスを試みていた。ディフェンスの要であったリューディガーも特に危ないところは見当たらなかった。ただしコスタリカ戦までであった。

サイドバックのデビッド・ラウムも同様であった。

一つの最大の問題は、カウンター攻撃への防御機能不全であった。これは日本戦で受けた2度のカウンター攻撃とコスタリカ戦での後退戦を見ても明らかである。コスタリカ戦1:1の試合中盤以降ディフェンス全体が不安定になった。常にチャンスを作っていたのは最もシンプルな戦術であったことは間違いない。ドイツ代表はもうすでに世界トップレベルではないのであろうか。