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いまだに中国へ依存し続けるドイツ - 一向にやってこないその時

転換点とやらはいつになったら来るのだろうか。ショルツ率いる連立政権はまたしても過ちを繰り返すのだろうか。

ポリティコ誌が発表した最新の論文にて、ロシアを引き合いにドイツがあらゆる面の安全保障において中国を筆頭に外国へ依存し、ベルリンが常に外圧にさらされていると結論づけられた。主にノースストリーム2でのロシアへのガス依存、ファーウェイへの通信依存体制を指す。

ドイツ、米国、英国、フランスは民間企業同様中国共産党に対し距離をとってきた。だが中国へ通信依存を行なっている国は欧州ではドイツのみならず、スペイン、ポルトガル、イタリア、ポーランドそしてオーストリアも同様である。

外圧の脅威が念頭にない楽観的なドイツ政府

本論文で挙がった欧州31カ国中11カ国のみが中国産ファーウェイの導入を行なっておらず、8カ国が機器類の50%以上を中国から調達しているといった有様である。

とりわけベルリンは悲惨な状況である。「このデータは、ドイツが外圧の脅威を認識していないことを示しています。ノースストリーム2はその最たる例です。そしてこれと同様の過ちをファーウェイ相手にも繰り返そうとしています。欧州の通信顧客の25%はドイツからであるため、いずれにせよこの中国への過度な通信依存が欧州全体に影響をもたらすことは間違い無いでしょう。」

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