サッカーの指導者でもあり、ロシア情報局から送り込まれた連邦情報局の長であった。これがプーチンの刺客であるこのスパイ容疑の男の唯一の情報である。
ロシアへの国家機密違反および売国行為。FOCUS onlineが最初にその素性を明かしたカーステン・Lは連邦情報局を震撼させた。彼は比較的目立つ立ち位置に在籍していたため、かろうじてその素性が可能となった。”Spiegel”がさらなる素性を明らかにする。
未だ不明な動機
まさに映画のような出来事である。報道の1週間前にはすでに連邦首相ショルツが連邦情報局内にて情報漏洩に伴う背信行為があったことを公にしていた。この情報の出所は連邦情報局ではなく外国報道機関からのものである。当容疑者の素性はほとんどが不明である。52歳で連邦軍部に匹敵する技術部門に属していたということのみである。
動機は明らかになっていない。借金に追われていたといったような推測が出ているが定かではない。この売国奴とされる人物がなぜロシア秘密情報局に傾倒したかは不明である。
サッカーの指導者でもあった
妻、子供二人とバイエルンの郊外に住んでいた。通常の2倍の敷地に巨大な庭がある住宅である。”Spiegel”が独自に訪問し得た情報では、青年サッカー団の指導者であったとのこと。
質素なドイツ料理を好んでいた
彼の活動記録等はインターネット上からはその痕跡が全て消えている。数少ない個人的なGoogleアカウントでは、美容室や飲食店のレビューなどを行なっている。ニュルンベルクでも活動していた彼は、そこで食べたドイツ料理を素朴で美味しいと評価していた。
ロックではなく軍歌を好む
彼の所持品検査にて新ロシア的な一面を持っていることが発覚した。
彼のGoogleアカウントからYoutubeの閲覧履歴が見つかったが、そこに羅列していたのは数々の勇ましい軍歌、そこにはプロイセン、ドイツ第三帝国のものも含まれていた。アカウントのプロフィール写真は、ドイツ第三帝国の大鷲が描かれた国旗であった。