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1,000億ユーロでも足りない?:ドイツ連邦軍への莫大な軍事予算

連邦防衛大臣ピストリウスは連邦軍に当てられる特別予算に対し、1,000億ユーロでは不十分であると訴える。

「1,000億ユーロ程度では何もできませんよ。」、とドイツ南新聞に対しピストリウスは答えた。「ありとあらゆる最新鋭システムに莫大な費用がかかります。」。ランブレヒトの後継者もまた軍事予算に年間500億ユーロは不十分であると考える。「決して十分であるとは思いません。」。

そしてピストリウスはウクライナへ提供する軍事装備品の一覧の伴うさらなる費用を要求する。これには数十億ユーロ単位で費用が投入されるが、その出所の大部分は不明である。連邦軍傘下には、14 基の新しい 2000 自走榴弾砲と 5 基の Mars II 多連装ロケット発射装置が追加されることになる。この一覧には、50台のディンゴ輸送車両、500台のスティンガー対空ミサイル、100,000個の手榴弾、2,200万発の携行弾薬、および28,000個の戦闘用ヘルメットが含まれている。さらにいうまでもなく、ウクライナ戦線へ投入される14両のレオパルド2A6主力戦車も含んでいる。世界的なインフレと生産費用高騰により予算が膨らむことは明白である。

「弾薬は木から生えてこない」

ピストリウスは改めて、ウクライナをロシアから防衛するために必要な武器と物資を緊急かつ迅速に連邦軍が確保しなければならないことを主張する。「戦車はどこでも簡単に召喚できるものではありません。輸送には時間を要し、最低でも3週間はかかります。そして弾薬は木から生えてはきません。」。

ドイツは短期間で準備できる体制が整っていない。欧州全体で生産体制を構築しなければなりません。皆が最新兵器の開発を行う必要はないのです。そして我々は標準的な兵器をまずは揃えるべきです。」。彼は生産能力および速度を向上させるべく、兵器産業界と綿密な連携を取ってくことを発表した。来週にも彼は兵器産業界との対話を開始することになる。「兎にも角にも迅速に行動しなければなりません。」。

 

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