党立記念日をもってしてAFDは政権を奪取できるとの確信している。だがそれは単なる願望でしかないのだろうか。AFDは理想通りの道を進んでいる。
AFD主催による党立記念日が開催される。「フリードリッヒ・メアツが新たなファイアーウォールを建設し、私は常に東ドイツ人として微笑まなければなりません。私たちは壁を破壊することには慣れています。他党が同盟を結成できなくなった時はなおさらです。」。
この戦闘理論はいわば長年にわたる極右活動の結論である。引退した創設者のベルント・ルッケやその他役員・後継者はいずれもAFDの行末については責任を持とうとはしない。しかし彼らは違う。明確な境界線が引かれず、党内での言論自由制が当初から右翼勢力に悪用されたからである。境界線が敷かれたとはいえ、その存在は中途半端なものである。結果的に着実に勢力を拡大してきた党内の右翼勢力は、自らの勢力を維持するべくこれまでの連邦話者を一定の権力を保つために利用してきた。
日常的に行われる越境行為
この政党は、ドイツ連邦のように歴史上決して超えることができなかった境界線を常に超えてきた。憲法保護局が当政党を監視していることは正当化される。これらを政治的な虐待であるとみなすことは、この政党が反民主的であることを証明する。
野党であることはAFDの宿命なのか
境界線を引くことがより一層重要となる。特に連合である。自らの理論を持ち合わせるものの、メアツもそれは認識している。AFDが加わることはないという境界線を超えることはできない。キリスト教民主党への印象は悪化の一途をたどる。しかし変わることはないだろう。対極に、AFDは自らを野党であることを強調する。
他の機会はない。党が自信を持つのには根拠がある。AFDはきたる地方選に自信を見せている。だがバイエルン州では12%の支持率から分かるようにAFDに風は吹いていないようである。
AFDがザクセン、テューリンゲン、ブランデンブルクで20%に達したとしても、どうなるかはわからない。連邦共同話者のアリス・バイデルは、政権への加入が現実的であるが、非現実主義者は単独での政権奪取が可能と考えている。
危機下にあるドイツ:だが多くはAFDに期待していない
直近の国政選挙では期待に反しAFDの勢いは停滞しているが、2017年から減少傾向となっている。まずは2022年シュレスビッヒ・ホルシュタインの地方選に期待するしかなかった。ウクライナ戦争に伴いおよそ10万人にも及ぶ難民がドイツにやってきたが、宿泊施設は不足し、バルカン半島経由の難民も増加する一方である。急速なインフレ、エネルギー危機、経済危機の可能性等が国民の不安を増大させる。
AFDは日曜質問会にて再び注目を集める。しかしながら関心はAFDの連立加盟の可能性と政権運営能力に向いていた。ここではより一層AFDへの信頼が低いことが浮き彫りとなった。これら重厚な問いに対し、AFDは明確な展望を示すことができなかった。
理想通りの道を進むAFD
2020年時点で二人に一人の国民が、2030年までにAFDが共同統治されるだろうと予測している。少なくとも地方行政においては。最も当時は予兆があった。過半数がAFDの政権加入を拒否していることは明らかであった。そして今は?
党立から10年が経った今日、AFDは理想通りの道を進んでいる。彼らは野党としての役回りがすっかり定着しているようである。