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「ウクライナ防衛は、すなわち欧州の防衛です」:ショルツへのさらなる説得を試みるゼレンスキー

ウクライナ大統領ゼレンスキーはさらにショルツに、ウクライナへの武器供与は欧州の防衛につながるとの説得を試みる。一筋縄ではいかないドイツとの関係と彼が”ドラゴン”と名づけるロシア大統領について、ゼレンスキーが語る。

昨今巻き起こっている戦車提供議論により、ゼレンスキー大統領はドイツとの関係が今非常に難航しているとみなす。「私は彼に、ウクライナへの武器供与は欧州の防衛に必要であるということを説明しなければなりません。」、と"Spiegel"へのインタビューで答えた。

同時に防空システムアイリス-Tの提供に対しドイツへ感謝を示した。「これが多くの命を救いました。」。ウクライナとドイツの関係は波のようで、浮き沈みが激しいと例えた。その後ゼレンスキーは、一向に武器供与とロシアへの制裁を決断しない欧州諸国および首相・大統領に批判の矛先を向けた。「プーチンがわが国を侵略しようとしていることは明白なのに、なぜ制裁を加えようとしないんでしょうか?さもなければロシアの蛮行を認めることになりますが、それでいいのでしょうか?」。

プーチンについて語るゼレンスキー:「ヒトラーの最後を彷彿とさせます。」

ロシアのウクライナ侵攻直後の同盟国の支援についてゼレンスキーは言及する:「うまくいくとは言っていません。」。彼が満足しているかどうかは本当のところは、戦争が終結した時に明らかになるだろう。

ゼレンスキーはインタビューでプーチンを、全てを貪る”ドラゴン”であると表現した。「このドラゴンの食欲を満たすために、多くの国々が自らを餌として差し出しています。国境も海も今日ロシアは侵食し続けています。西側諸国は何もできずに、黙ってこれを見逃してきました。ヒトラーの最後を彷彿とさせます。敗北は濃厚にも関わらず、ロンドンへの空爆を続けていました。彼は決して頭が悪いわけではなかったにも関わらず、そのようなことを行いました。」、とゼレンスキーは歴史上の人物と比較した。プーチンには独特の世界観がある。「自らの地位を死守するためなら、死者が何人出ようと問題ではないのでしょう。」。

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