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もはや誰も必要としない”女性の日”?:販売戦略に利用される祝日

3月8日は国際女性デーとなっているが、これが意味するところは平等と解放であるとのこと。そして我々にとっては常に無意識に存在するものである。

”女性の日”:もはや誰からも必要とされていないのか...

3月8日は女性やフェミニストが世界的に同権そして性犯罪撲滅のために立ち上がる日となっている。

そして企業もこの活動を利用する。この女性の日は100年にわたる歴史を有している。当時女性労働者運動の一環として行われていた女性の選挙権を訴える活動が元になっている。

今日ではこれに近い形で、社会生活すべての分野における性区別に対して集会、デモそしてキャンペーン活動が行われる始末となっている。少なくとも西欧ではこの様である。

ベルリンでは3月8日は祝日に制定されている。無論祝われることは極めて稀で、平等を訴えて爆音で音楽が奏でられるのがこの日によく見られる光景である。

しばしば用いられるリップサービス

この日は大企業によって大々的に宣伝が行われることとなる。もちろんいい面もあるが、販売戦略に利用されているのが実情である。女性むけの香水(男性用よりもはるかに高価であるにも関わらず。)がピンク色の台所用品と共にいわば押し売りされる事態となる。

これらはすべて誇張された販売宣伝のようであり、バレンタインデーの商業戦略を彷彿とさせる。「我々女性が求めるのは特別な権利ではなく、普遍的な人権です。」。これが1910年のスローガンであった。

 

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