ノルドストリームガスパイプラインへの攻撃に関して、新たな詳細を明らかにすべく捜査員による調査が水面下で行われている。
木曜日連邦警察はリューゲン島港湾運営者から得た情報への言及を拒否する。それによると、捜査員は同僚に9月に入港したある船に関して1月にこれを質問していた。おそらく破壊工作に関連していると見られる。
15メートル級ヨット”アンドロメダ”が工作員を輸送した?
各局の報告では、6人から構成される団体がヨットを借り、これを用いて工作員及び爆発物の輸送を行ったとされている。この内2人がウクライナ国籍の旅券を所持していた。これまでのところ国家が関与しているかどうかは不明である。
”Spiegel”筋で、このヨットが15メートル級のクルーザー”アンドロメダ”であることが明らかになった。工作員団体はこれをリューゲン島のレンタル会社にて入手したとのことである。
リューゲン島へと導く痕跡
東の海に位置するリューゲン島内にヨット港の港湾局員が木曜日ドイツ報道局に証言を行った。連邦警察の捜査員が9月にある船が入港したことについて尋ねていたというのである。
この質問は個人的に電話を通じて行われたものであり、対面では話していないと、港湾局員のレーネ・レッドマンは答えた。
破壊工作員はロストックから出航していた?
各報道局の報告によると、工作員一同はロストックから出航していたとのことである。ヴィックに滞在していたという当初の報告は修正された。実際はリューゲン島のヴィークであった。
また連邦省察官は1月捜査員に疑いのある船を捜査させていた。2022年9月26日のパイプライン爆発で使用された疑いである。なおも押収された痕跡と物的証拠の調査は進行している。
潜水専門家:工作員が専門家であれば十分可能です
潜水専門家は、工作員に専門家がいたならば今回のヨットを使用した爆発工作は可能であったと見ている。
一方でクレムリンは、この工作にウクライナ人の専門家集団がいるという報告を否定している。「この工作のすべてを計画し、指揮したウクライナ人がいるなんてとても信じられませんよ。」、と報道官ペスコーフは語った。このような工作を完遂できる組織は世界中探してもほぼ存在しないであろう。
9月末海底で大爆発が起きた。パイプラインノルトストリーム1と2のいずれが損傷した。バルト海を通るロシアからドイツへのガスパイプラインは機能停止に陥った。捜査員によるとこれは破壊工作であるとの見方が強まっている。