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連立政権が抱える3つの課題とは?:楽観的なショルツ

日曜日の晩首相官邸にて連立政権の長が一堂に会した。ここではとりわけ3つの課題についてその方向性が話し合われることとなった。

日曜日の晩首相官邸にて連立政権の長らが一堂に会し、急務となっている3つの課題及びその方向性について議論が行われることとなった。

1.ハベックの暖房機転換政策

ハベック(緑の党)率いる経済省により打ち出された2024年から開始される新たな暖房機転換政策は厳しい批判を受けることとなる。2022年から新設される建造物においてはおよそ65%が新たな代替燃料へ転換されることになっているが、ここで使用禁止対象となったのは石油とガスである。

なおSPDとFDPがこの計画を阻害しようとしていると、これら政党を非難する。

2.2024年度に向けた予算案

とりわけ財政政策においてはSPD緑の党、FDPそれぞれが相反する形となった。財務大臣リンドナーは、各分野の大臣が数十億ユーロ規模の支出予算を希望する現状を踏まえ、自らの予算計画を見送った。各所からのさらなる希望追加予算額が合計700億ユーロにのぼる。

3. 高速道路事業

連立政権内にて交通機関における環境保護と高速道路における新設事業について論争が巻き起こる。1ヶ月前からインフラ設備建設法について議論が行われてきた。連邦交通大臣フォルカー・ヴィッシング(FDP)は新たな鉄道路線の敷設、橋梁と並行して高速道路のそれらに関しても迅速に進めるよう希望している。

12月以降首相ショルツに支持されているこのヴィッシングの案は緑の党に阻止される。なお妥協案がSPDから提案される。

多くの前進は期待しないショルツ

多くの点で論争が巻き起こっているにも関わらずショルツは楽観的であった。「私はいずれもこの国の発展に寄与すると信じています。」。「多くは望みません。様々な課題を抱えていますが、一歩でも前進をできればそれは大きな前進になります。:我々は絶えず前進して行きます。」。

首相は暖房機転換論争についても楽観的であり、これについては「そんなに考え込むような問題ではありません。」と語った。

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