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急落する緑の党への評価:その理由とは?

緑の党への評価が落ちていく。これは経済大臣ロバート・ハベックに起因している。緑の党は国民の信頼を裏切ってきた。緑の党の急降下は止まる気配がない。

緑の党にかつての勢いは見られず、なおも危機と疑問に覆われている。毎週行われる日曜世論調査では、緑の党への支持率は14%となったが、これはAfD(ドイツのための選択)を下回る数字である。

いずれもこの人気低下は経済大臣ロバート・ハベックに起因すると見られる。:中でもハベックの専属国務長官パトリック・グライヒェンに関する失態が緑の党への評価を落とすこととなった。また党内では緑の党が打ち出す計画への不信感も一層増している。緑の党が描いてきた理想は崩壊しつつある。

緑の党が夢から覚める

シュレスビッヒ・ホルシュタイン、ノアトライン・ヴェストファーレンニーダーザクセン州等にて緑の党は近年歴史的な成功を収めてきた。中でもロバート・ハベックとアナレーナ・ベアボックは絶大な人気を得ていた。米国の雑誌”ポリティコ”はハベックの人気を評価した。要因として挙げられたのが、どのような決断においてもカリスマ性を発揮し有権者と直接繋がりを持ったという点である。緑の党は止まるところを知らなかった。

だが緑の党の理想と実際の行動の落差が夢を崩壊させていくこととなる。とりわけ住宅とモビリティ分野においては多くの国民から緑の党主導の法制定を拒否されることとなった。

実に80%以上の国民が燃焼系暖房機の禁止法を拒否したが、とりわけ東側では顕著となった。緑の党は逆境に立たされ、これまでにないほど長期の防衛態勢を強いられることとなっている。

 

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