数ヶ月に及ぶ論争の末、国会では金曜日にかの暖房機法が採決された。連立政権が安堵する一方、CDU同盟はこれに憤慨する。この法案の採決までの流れは実に興奮するような内容であった。というのも、連立政権内にて考えが一致していたわけではなかった。
ドイツ国民にはいわゆる暖房機法として認知されている建築物エネルギー法が、最終的には圧倒的な賛成数をもってして可決された。賛成数397人、反対が275人、棄権が5人、無投票が59人であった。とりわけ連立政権による強行採決とも言える内容であった。
しかし結果に目を向けると、連立政権内にて100%考えが一致していたわけではないということがわかる。SPD内では全員賛成一致となっていたが、緑の党では1人、FDPでは4人が棄権する結果となった。
各党派別の投票結果
SPD(206人):賛成202人、反対0人、棄権0人、未投票4人
CDU同盟(197人):賛成0人、反対171人、棄権0人、未投票26人
緑の党(118人):賛成112人、反対0人、棄権1人、未投票5人
FDP(92人):賛成82人、反対0人、棄権4人、未投票6人
AfD(78人):賛成0人、反対67人、棄権0人、未投票11人
左翼党(39人):賛成0人、反対33人、棄権0人、未投票6人
無所属(6人):賛成1人、反対4人、棄権0人、未投票1人
暖房機法への反乱者一覧
・バーンハード・ヘルマン 緑の党
・カーチャ・アドラー FDP
・クラウディア・ラッフェルヒュッチェン FDP
・リンダ・トウイテベアク FDP
・ゲラルド・ウルリッヒ FDP
木曜日の時点で当法案の可決延期を画策していたCDU:しかし計画は失敗に
投票日前の今週においてCDU内では当法案可決への抵抗が呼び掛けられていた。金曜日当日、連立政権は一致を示し、CDU同盟内ではこれに抵抗する動きが見られた。CDUイェン・シュパンは投票直前での激しい論争を誤りであるとみなした。
木曜日の時点で野党側による当法案の可決延期の申請は失敗に終わっていた。