ベルリン情報発信サイト

ドイツ、ベルリンについての情報を日々発信しています

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

4両のT-72で1両のレオパルド戦車に対抗?:世界最強戦車の投入にモスクワ側が選択する対抗策とは

西側のウクライナへの戦車提供がロシアを追い詰める。プーチンは物量のみをもってして対抗しうるであろう。西側にとっては時間との戦いにもなる。 ドイツ連邦首相オラフ・ショルツの”Go”サインにより欧州中の拘束状態が一斉に破られる。NATO加盟国およびアメ…

「我々がロシアと交戦中ですって?」:ベアボックの勇ましい宣戦布告?

アンネラ・ベアボックのあの発言が今ロシアで大きく取り上げられている。このような現状のドイツ外交・安全保障政策に国民は不安を感じている。 連邦外務大臣はそれなりに国民からの人気が高いが、ある種連邦外務大臣の伝統的なものでもある。だが欧州では戦…

多くの役人を驚愕させていたランブレヒト:連邦防衛省内の大胆な人事改革

論点 ・ここ数年で削減されてきた連邦防衛省の役職 ・2500人の従業員雇用が目標であった ・すでに従業員は3000人に達している 2021年以降全連邦防衛大臣クリスティーネ・ランブレヒト(SPD)により137に及ぶ新たな役職が設けられてきた。これ…

1,000億ユーロでも足りない?:ドイツ連邦軍への莫大な軍事予算

連邦防衛大臣ピストリウスは連邦軍に当てられる特別予算に対し、1,000億ユーロでは不十分であると訴える。 「1,000億ユーロ程度では何もできませんよ。」、とドイツ南新聞に対しピストリウスは答えた。「ありとあらゆる最新鋭システムに莫大な費用がかかりま…

「我々は対露戦争を戦います。」:ベアボックによるロシアへの宣戦布告?!

木曜日に行われた戦車提供議論の中で連邦外務大臣アンネラ・ベアボックが放ったある発言が物議を醸している。「我々は対露戦争を戦います。」。この発言は早速ロシアのテレビ番組で取り上げられることとなる。 シュトラースブアクで開催された欧州議会にてベ…

連立与党内からの批判に動じないショルツ:歴史的決断の背景には

大きな決断を行ったショルツは次に連立与党内の統制に動く。「今日という日は、各々が近い未来自らの発言について考える機会を与えることになるでしょう。」、とショルツは水曜日ZDFに述べた。 ここ数日間に渡りマリエ・アグネス(FDP)、シュトラック・ツィ…

一斉投入される欧州中のレオパルド戦車:ショルツの号令

これまでドイツは祖国防衛を行うウクライナに対しある程度の武器を提供してきた。だがそこに戦局に多大な影響を与えうる戦車は含まれていなかったが。だが状況は変わった。 ショルツの号令により欧州中のレオパルド戦車が一斉に投入される。 実に長期にわた…

ショルツ首相への支持率その数わずか4分の1?:あの日本の岸田を下回る低支持率

2022年5月時点でショルツへの支持率はすでに低迷していた。そしてウクライナへの戦車論争への彼の結論がさらに国民及びその支持を遠ざけることとなる。 連邦首相の私有財産を公開した”Stern”によって行われた直近の世論調査がショルツへの求心力の低下…

ショルツがレオパルド戦車の提供を頑なに拒む真の理由とは:そこには軍事大国アメリカの影響が?

戦車論争は軍事戦略的観点から行われる一方で、ショルツの残念な決断がアメリカとの政治的関係に大きな影響を与えうる。ショルツの真の思惑とは一体何なのか? 論争の渦中にいる連立政権そして外国からの批判:ドイツの戦車提供拒否の影響は国内にとどまらな…

投入可能戦車の一覧表が存在していた?:ドイツ防衛省による水面下での計画

連邦防衛大臣により作成された戦車一覧が長期に渡り存在していたことが”Spiegel”筋により明らかになった。ここにはウクライナへの提供可能なレオパルド型戦車の一覧が詳細に記載されていた。 連邦防衛大臣ピストリウスは金曜日に開催されたラムシュタインで…

プーチンにとどめを刺すことを躊躇するショルツ:戦車提供を断念

ラムシュタイン米軍基地での会合で期待される決断は幻となった。ウクライナの希望の光が絶たれた。救世主はやってこない。非常に残念な結果となってしまったのか。 ラムシュタイン米軍基地でのNATO防衛会合は何の成果も上がらずに幕を閉じた。ショルツはウク…

レオパルド型戦車とM1エイブラムス戦車には差異がない?:非常に似通ったドイツとアメリカの戦車

ミュンスターのドイツ戦車博物館の所長であるラルフ・ラスは、ドイツとアメリカの両主力戦車をほぼ同様であるとみなす。1つの理由:両戦車は共同計画によって開発されていた。ラルフによると両戦車は冷戦期1960年代ドイツとアメリカによって開発・改良され…

新たな防衛大臣の就任:ショルツが仕掛けた戦車論争

ボリス・ビストリウスの権力はいかほどか?連邦首相がダボス経済サミットにて沈黙したレオパルド型戦車の供給の議題がこの問いに対する答えを明らかにするだろう。 連立政権が期待するような、ボリス・ビストリウスがいわゆる勇ましい連邦防衛大臣であるかど…

警察に連行されるグレタ:過激化する環境活動

火曜日ドイツのリュッチェラートにて環境活動家グレタ・トゥンベアクがデモ行進を先導した。付近の鉱山や発電施設でも抗議活動が確認されている。警察の介入により負傷者が出たことに対し彼女は抗議する。 警察がグレタを強襲 19:02 ドイツのリュッチェ…

財務省内4部門の長を解任:リンドナー(自由党)による財務省内人員整理

連邦財務大臣クリスティアン・リンドナー(FDP)による人員整理が行われた。財務省内4部門の長らが対象となった。 税部門、税関部門、そして中央部門の長らが役職を辞することとなった。そして月末に契機満了を迎える情報技術部門の長の在籍延長は行われな…

ベルリン左翼勢力による偽善売国政策:移民の国外退去を阻止?

ベルリンでは現状移民において犯罪者のみが国外追放の対象であるが、これは連立政権の協定によるものである。だがこれに対し激しい抗議の声が上がっている。ベルリン政府は公に偽善的とも言える反応を示す。 出国義務者の国外退去:これは州のみならず国家全…

プーチンが連邦情報局に送り込んだスパイ:その素性は軍国主義者?

サッカーの指導者でもあり、ロシア情報局から送り込まれた連邦情報局の長であった。これがプーチンの刺客であるこのスパイ容疑の男の唯一の情報である。 ロシアへの国家機密違反および売国行為。FOCUS onlineが最初にその素性を明かしたカーステン・Lは連邦…

ショルツに圧力をかけるポーランド - SPDが戦車提供を放棄?

ウクライナへドイツ製レオパルド型戦車を提供するべきか否か激しい議論が行われている。SPD一派は論題をずらそうとし、その他外交努力を試みようとする。それでも戦車供給に関する議論は避けられない。 SPDはウクライナとロシアの停戦交渉において主導権を握…

人種差別主義者と罵られるメルツ - 移民問題に切り込む

マークス・ランツの元に登場したCDU議長フリードリッヒ・メアツは左翼陣営から人種差別主義者に認定されてしまう。これは、移民に関する議論がいかに毒されているかを露呈することとなった。移民問題に一石を投じることはタブーなのか? フリードリッヒ・メ…

LNG港基地がガス不足解決の救世主となる

ドイツガス貯蔵協会がエネルギー危機を解決する。十分すぎるガス貯蔵庫の前にもはやきたる冬は脅威ではない。 ドイツのガス貯蔵庫は昨年のように減少することはないとの見解がてている。ガス貯蔵協会”Ines”は木曜日にベルリンにて貯蔵量の推移予測を発表した…

富裕税の導入? 経済を破壊する社会党と緑の党

社会党、緑の党、左翼党の3党は富裕層へのさらなる課税を求める。だがこれがドイツ経済に与える損害を考慮していないことがわかる。 連立政権から自由党を除き、左翼党を加えた場合どうなるのか。おそらく富裕税の導入が最初に決議されるのではないだろうか…

税制改革を目論むSPDだが - 実現不可能な計画

日曜日にSPDの年次総会が開催される。ここではより強固な金融体制、税政策が計画される見込みである。目的は投資の公正化と持続可能化である。 日曜日の正午から二日間に渡りSPDの総会が開催される。ここで税政策委員会が設置されることになっていると”Spieg…

首相に必要なのは度胸のみ - 過度にロシアを恐れるショルツ

ショルツが真の指導力を発揮しようとする時、事態は前に進むであろう。まさにマーダー型戦車の提供を決定した直後の今その真価が問われる。 戦車に次ぐ戦車の提供決断の時がまたやってくる。ウクライナ戦争中の常であった。アメリカ、フランス、ドイツによる…

メドベージェフがベアボックを罵る - ”無教養のご婦人”

メドベージェフがベアボックを”無教養の婦人”と命名する ロシアの元大統領メドベージェフが停戦合意を無視したウクライナ側の政治家を批判した。「豚には信仰がなく、神に感謝するという概念も元来持ち合わせていない。ただただ本能のままに暴れ、餌を手に入…

選挙ポスターに書かれた謎のラップ? - ベルリン選挙

選挙とともに新年を迎えるベルリン。2月12日に再び選挙が行われる。CDUの選挙ポスターがラッパーの逮捕状を表現していることが物議を醸している。「犯罪者がすぐに耳にするのは、逮捕状だ。」、と選挙ポスターに書かれている。 CDUベルリン支部はインスタグ…

秘密諜報機関と工作員によるドイツエネルギー網の破壊工作 - サイバーテロ

外国の秘密諜報機関およびテログループによるドイツ国内のデジタル、電力、ガスのネットワーク破壊工作のためのスパイ活動が行われていたことが、南ドイツ新聞の報道で明らかになった。これにより国内企業のオンラインシステムが影響を受けている。 外国の秘…

異常なまでに低い首相・政権への信頼 - 支持率わずか17%?

政権への信頼度は前年と比較し大きく下落した。特に首相オラフ・ショルツに関しては非常に厳しいものとなった。 全ての政治調査機関にて現政権への信頼度が著しく低下していることが示された。15年続いている政治調査機関による信頼度ランキングでは、首相へ…

電気自動車の普及を断念? - 環境問題よりも便利さを優先?

2035年にEUがガソリン、ディーゼル、ハイブリッド車を禁止するにも関わらず、トヨタなどの自動車メーカーでは一向に燃焼系エンジン廃止の動きが見られない。新たなVWの会長は電気自動車への全転換方針を修正する。 フォルクスヴァーゲンに激震が走る。VWの新…

”最後の世代”が人員を買収する手法とは - 増加する環境活動家たち

路上に張り付き、空港を占拠し、芸術作品を汚す。今やこの環境抗議団体”最後の世代”はドイツで広く知られることとなった。”日曜日の世界”の報告によると特に若年労働者層に対し宣伝を行なっている。 大量の食料廃棄に対する抗議として始まったこの取り組みが…