ウクライナへドイツ製レオパルド型戦車を提供するべきか否か激しい議論が行われている。SPD一派は論題をずらそうとし、その他外交努力を試みようとする。それでも戦車供給に関する議論は避けられない。
SPDはウクライナとロシアの停戦交渉において主導権を握ろうとする。「前提として、戦争は通常戦場にて決着がつくのではありません。」、と党派の声明文にて金曜日に発表された。「長期的な観点からロシア指導部への信頼が存在しない場合でも、対話の可能性は残さなければなりません。」。このことからショルツのプーチンへの電話対談の必要性、正当性が示される。
ランブレヒトの戦車供給への言及:「決定はまだ下されていません。」
2日間の審議の冒頭にて、会派の長であるロルフ・ミュッチェニヒは、木曜日にウクライナへの軍事的支援の継続を発表した。原則主力戦車の供給も含まれている。「赤い線は存在しません。」、とミュッチェニヒは戦車供給議論にて述べた。同盟国と歩調を合わせていくつもりである。これら戦車の供給はウクライナの防衛上不可欠である。だが同時にドイツはこの戦争を激化させないように自重する必要もある。
ポーランドはすでに同盟国と共同でレオパルド2型戦車をウクライナへ供給することを水曜日に表明している。これまでドイツはウクライナに対し軽戦車および必要最低限のマーダー型戦車のみを供給してきた。
SPDの防衛相クリスティーネ・ランブレヒトはザクセン州マリエンベアク駐屯軍隊訪問の際、主力戦車の提供がまだ議題に上がっていないことを強調した。「決定はまだ下されていない。」。
戦車供給に触れていないSPDの声明文
SPDの声明文には戦車という語句は一切書かれていない。ドイツはすでに大量の装備と武器をウクライナに提供している、とだけ書かれている。その代わりに終戦に向けていかに外交的努力行なっているかといった内容が綿密に記載されている。「我々はロシア軍を撤退させそして停戦へと導くために、あらゆる努力を行なっています。」。