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投入可能戦車の一覧表が存在していた?:ドイツ防衛省による水面下での計画

連邦防衛大臣により作成された戦車一覧が長期に渡り存在していたことが”Spiegel”筋により明らかになった。ここにはウクライナへの提供可能なレオパルド型戦車の一覧が詳細に記載されていた。

連邦防衛大臣ピストリウスは金曜日に開催されたラムシュタインでのウクライナ戦争に関する会合にて、現在稼働可能なレオパルド型戦車の数を把握する旨を伝えた。”Spiegel”筋によると、この戦車一覧表は長期に渡り存在していたとのこと。2022年の夏以降詳細が連邦防衛省へと送られていた。これには稼働可能数及びウクライナへの提供可能数が記載されていた。

公開された一覧表:出動可能数は212両

連邦軍は312両以上のレオパルド2型戦車が稼働可能であると判断している。うち99両が前年5月の時点で修理中であった。これにより、212両の戦車2A5、2A6,、2A7、2A7Vが出動待機中であり、後者は最新鋭型である。

19両の主力戦車が試験運転の後ウクライナへの投入が可能となっている

”Spiegel”筋では連邦防衛軍からは19両のレオパルド型2A5がウクライナ戦線へ投入可能となっている。現在これら戦車は部隊の戦闘演習に参加しており、ここでは敵戦車との戦闘を想定したシミュレーションが行われている。これら戦車隊は第一に訓練が目的であり、戦闘にて当部隊には加わらないこととなっている。

これらの陰でポーランドがドイツの司令無しでウクライナ戦線へ主力戦車を投入することを発表した。ポーランドが所有しているのは旧式の2A4であるが、2A5へと改良が可能で、戦車大隊を編成、ウクライナ戦線へと投入されることとなる。その数44両である。

圧力を受けるピストリウス

この埋め尽くされた一覧が新連邦防衛大臣に圧力をかける。ピストリウスは他の国々と共同で提供することを検討すると発表したが、これはすでに水面下で進んでいるとみられる。

レオパルド型戦車は1979年から生産が開始され、これまでに製造された数は3600両にのぼる。そのうち良質で出動可能なものが連邦軍傘下に属し、他は秘密裏に保管されている。

 

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