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歴史の転換点における失敗を予言する?:ドイツ連邦軍協会長による警告

ドイツ連邦軍協会長アンドレ・ビュストナーは歴史の転換点における失敗を警告する。これまでのところ兵士にその影響はまだ出ていない。

侵攻開始から1年が経った歴史的転換点におけるショルツの演説に対し、ドイツ連邦軍協会長アンドレ・ビュストナーはいくつかの苦言を呈す。「兵士への待遇等は何も改善されていません。」。これは短期間でどうにかなるものではないとも述べた。「とにかくスピード感が大事です。物資、人員、インフラと必要なものはまだまだあります。」。

連邦軍部はビュストナーが連邦軍協会長として機能していないと判断する。「ウクライナ戦争開戦時はそうではありませんでした。NATOが求められる役割と比較して彼の行動はそこと乖離しています。」。ウクライナへの物資提供を通じてさらなるギャップが現れた。ウクライナに提供された物資はその交換品を要求されていないとビュストナーは語る。

1000億ユーロでは不十分な連邦軍予算

昨年我々がウクライナへ提供した武器類にて、今日までその交換品の要求を一度もされていません。その結果残りの数少ない榴弾砲は代替部品として使用されています。このことから砲兵部隊の補給体制が機能していないことが考えられます。また来週さらに18両のレオパルド2主力戦車が投入される予定です。連邦軍傘下の300両のレオパルド戦車は、その30%のみが交換可能となっています。2025年からのNATOへの共同合意条件に到達できるかは、いささか疑問です。ドイツは60機の戦闘機、20隻の艦船、20,000人の兵士そして7000両の戦車を差し出すことになっています。」。

連邦軍の予算は、連邦政府が確約している1000億ユーロでは不十分であるとビュストナーは判断する。「当分野を専門とするすべての政治家もこのことはよく理解しています。軍事委員会は3000億ユーロは必要であるとの見解を示しています。このことから、特別予算として今年行われた防衛予算100億ユーロの増額はまさに重要なものでした。」。一方でビュストナーは新防衛大臣ピストリウスを賞賛する。:「彼は軍隊では絶賛されています。明確な発言、鋭い眼光、迷いがありません。彼は自らを修羅場に置きます。」。

 

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