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瓦解するピストリウスの戦車連合:ドイツへの追随を止める欧州各国

ドイツのレオパルド2主力戦車提供への追随、欧州各国はこれを取りやめる。報道機関によるとオランダとデンマークウクライナへの戦車提供を断念したと発表された。当初予定されていた62両の提供は35両へと変更された。

「少なくとも、楽しいとは言えないでしょう。」、連邦防衛大臣ピストリウスは火曜日このように述べた。ウクライナへの洗車提供に関する国際会合にてピストリウスは、欧州各国共同での戦車提供計画が順調に進んでいないことを明かした。

連邦首相オラフ・ショルツとピストリウスは大々的に国際的な戦車連合をドイツが率いていくことを発表していた。だが空想となった。オランダを含む各国が戦車提供を取りやめ、連合加盟国はドイツのみとなった。水曜日に早速、ドイツ、ポーランドウクライナによる国際危機対策会合が行われることとなる。

オランダとデンマークがレオパルド2主力戦車の提供を断念する

レオパルド2A6主力戦車14両の提供を決定しているドイツに続き、ポルトガルのみが追随することを発表している。A6型の追加についてはまだ言及されていないとピストリウスは語る。ポーランドから提供されるレオパルド2A4は、装備の状態そして運用能力の点で問題を抱えている。ポーランドはすでに14両の戦車提供、カナダは3両そしてノルウェーは8両の提供を明言している。スペインは4〜6両の提供する意思を見せてはいるが、マドリード側からの発表は出ていない。

 

 

オランダとデンマークはレオパルド2の追加提供は行わないとの意向を示す。オランダはすでに18両のドイツから拝借したレオパルド2提供の可能性を示唆していたが、”Welt”筋によるとハーグの防衛省はこれをウクライナへ送ることはないとの見解を示した。「これはオランダとドイツ二国間での協定でしょう。」、と宣伝者は答えた。デンマーク政府は、最新式レオパルド2A744両の提供は行わないとの意向を示す。そしてフィンランドは、NATOに加盟しない限り戦車提供の準備はできないとする。スウェーデンも同様である。

楽観的なショルツであるが:脱落していくドイツへの賛同者たち

連邦政府は1月25日、ウクライナへ2個に及ぶレオパルド2戦車大隊の投入について言及していた。個数にして計31両にのぼる。ドイツは第一段階として14両の戦車を提供する意向を示す。そのほかは他国から提供される。しかし問題が増えていくことが明らかになる。これまでに提供が決定されているのは計35両のみである。178両のレオパルド1型と合わせておよそ200両の主力戦車をドイツはウクライナへ提供することとなる。アメリカは31両、英国は14両、フランスは0。

連邦首相は先週末の時点で、ウクライナへの戦車提供目標数への到達に関して楽観的な観測を行なっていた。「順調です。」、とこのSPDの政治家は金曜日にブリュッセルで開催されたEU会合の後夜に自信満々に語っていた。「もちろんそう簡単にはいきません」。

欧州各国が当初の意向を押し除けて戦車の提供を取りやめたことに関してピストリウスは次のように語る。:「外交は常に変動するものなので、特に驚くことはありませんよ。」。そしてピストリウスにはさらに、十分な弾薬類と武器類は確保できているのかという疑問が投げかけられる。「それを連邦政府が確約することはできません。現場によるでしょう。」。

 

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