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緑の党派はショルツの手紙に”遺憾”を示し、ハベックは決断を受け入れる

ドイツ国内の3つの原子力発電所は現在稼働している。月曜日にこの原発の稼働継続を決断したショルツ首相はハベック、リンドナー、レムケへと報告する。

ショルツの決断は、ガイドライン発行権限の元首相官邸から文書として公開される。これにより、イザール2、ネッカーヴェストハイムそしてエムスランド内の原子力発電所は継続して稼働する。これらは最大で2023年4月15日まで延長稼働されることになる。この首相の決断が、経済相ハベックと財務相リンドナーの対立に終止符を打つこととななる。このFDPの党首は、2つの原発を継続稼働させるというハベックの決定に反対を示し、党派を挙げてこれを阻止しようとしていた。

ショルツは首相の権限を用いて原子力論争に終止符を打つ

日曜日に開かれた首相官邸での連立政権首脳会合にてリンドナーとハベックの意見は一致していなかった。ショルツはこの論争を首相権限によって終わらせた。また彼が綴ったように、「首相として、私は連邦政府の手続き規則の項目1 に従い、次の決定を下しました。」。

この決定に対し、財務大臣リンドナーはTwitterで次のように言及した。「この冬にエネルギー供給を維持することは、我々の国そしてその経済の行く末を大きく左右します。我が連邦首相は決断してくれました。」

ハベックはショルツの指示を受け入れる意向である

これまでショルツは論争については一切言及してこなかった。「だがここに来て、彼はこの論争を終わらせ合意へと導きます。彼は乗り気です。」、と政府副報道官クリスティアーネ・ホフマンは月曜日にベルリンにて語った。ショルツはこれがすぐ達成されることを確信している。

その夜、経済相ハベックも公言を行った。ショルツの指示を受け入れると。「ショルツ氏の決断は私にも恩恵を与えてくれるでしょう。」とハベックは月曜日の夜にARDのインタビューで語った。

緑の党一派はショルツの決定に対する協議を求める

緑の党の指導部は、この決定についての協議を発表した。「我々はショルツ首相が権限を濫用しないように見張る必要があります。」と党派指導者のカタリーナ・ドゥリューゲとブリュッタ・ハーセルマンは説明した。「我々はこの首相の決定にどう対処するかを党派内で協議して行きます。」。

事実そして技術的な根拠がないにも関わらず、エムスラント原発を予備役へ編入することを計画しているショルツ首相とSPDに、両党派指導者は”遺憾”を示す。

ひとまず官邸内が落ち着き、全ての原子力発電所が最大で2023年4月15日まで延長稼働されることは明らかである。

 

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