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党大会における2つの光景が緑の党への疑念を浮き彫りにする

緑の党は週末党大会を開催し、自らの価値観政治を前進させた。ボンで開かれた党大会にて2つの全く異なるイベントは、緑の党の考え、矛盾点などを浮き彫りにした。

そもそも緑の党が目指す姿とは?自らの価値観に基づいた善悪二元論イデオロギーとする価値観政党なのか、それとも、うまくバランスをとり道徳を重視するのか?緑の党は、初めて連邦政府の一員となり、ゲルハルト シュレーダー首相の下でコソボ紛争にて NATO の任務を支援したとき、この問題に真剣に関心を持っていた。そして遅くともプーチンウクライナ侵攻以降、再び同じ立場に立つのである。それ以降ウクライナへの武器供給を行い、石炭火力、原子力発電所の稼働を訴えることになった。

緑の党ベアボックは武器輸出を訴える

そしてさらに、しばしばイデオロギー主導の基盤そしてとりわけ支持者に対し、外交・国内政策において党の価値を堅守するといったような姿勢を示し、またそれらは素晴らしいことであると宣伝しようとする。最近の党大会同様である。

ボンで開かれた党大会にて2つの全く異なるイベントは、緑の党の考え、矛盾点などを浮き彫りにした。

実際、サウジアラビアへ送られた戦闘機”ユーロファイター”と”トルネード”にはドイツ製の装備と弾薬が搭載されている。アンネラ・ベアボック環境大臣を含む連邦安全保障理事会は、欧州の軍備協力の一環としてこの取引を承認した。この港湾国家がイエメンにて戦争を引き起こし多くの血が流れたのだが。ベアボックはこれを党代表に承認させるという繊細な任務を負っていた。彼女の意志は強固であった。

そして一方で、ドイツにはそのような欧州協力体制には加わるほかはなく、さもなくば莫大な軍事費を捻出することになる、と外務大臣は強く述べる。「そして私はこれ以上溜め込むことを望みません。リサは子供たちが必要とする早急な支援を行うことができません。」と連邦家族大臣のリサ・パウスに当てつけた。

素晴らしい言葉とそれに対する理解は、言うなれば政治はそれほど単純ではなく現実は緑の党の理想とは程遠いということを揶揄している。

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