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6,500万人のドイツ人が”緑色”に染め上げられる

ニーダー・ザクセン州の”赤と緑”の連立政権から緑の党によるドイツ国内の支配が始まる。彼らは国内のほぼ全地域を共同統治する。そして他の政党も彼らの理念に共鳴している。一体何が起きているのか?

たとえ100%に達しなかったとしても。一度22%にまで上昇した夏期の数値には及ばずとも、ハノーファーからCDUを排除するためなら、14%でも十分な数値である。広大な平野値であるニーダーザクセン州に根を張った赤と緑の連立政権は、今や全国のパワーバランスを変動させうる影響力をもつ。ドイツは緑色に染まっていく。

もっともドイツ国内には現状、緑の党の共同統治が及んでいない州が4つ存在する。共同統治と統治の違いはほとんど学術的なものである。連立とは恒久的で妥協的なしがらみであり、互いの政策、政治的理念等にに干渉することはおおよそできないものである。

もし緑の党ドイツ国内16州のうち12州に関与する場合、これは緑の党に抵抗する州がなくなることを意味する。連邦議会でも連邦評議会でもない。それ以上だ。原則、政府の議題の多くが緑の党によって決定されるのである。要するに誰も緑の党を止められないのである。

6,500万人のドイツ人が間も無く緑色に染まるだろう

ドイツは政治的、そして文化的にも緑に染まっていく。これは別の数値でも明確である。ドイツ連邦内では1,800万人弱が緑の統治を受けておらず、一方で6,500万人以上が統治されている。非統治人口のうち1,300万人がたった一つの州に属している。バイエルンである。残りの500万人はメッケルンブルク・フォアポンマン、ザクセン・アンハルト、その他小規模州であるが、これらの地域はSPDの強力な基盤であった。

4人のうち3人。緑の党の力は強大であり、その勢いは止まるところを知らない。これは他政党の動向からも影響を受けている。環境問題への関心は現在のトレンドでもあり、SPDやCDUもこれを通じて結果的に緑の党に追随するような形になっている。

連合内で何年も前に始まったプロセス。これを推進したアンゲラ・メルケルは、首相の座に着く以前は連邦環境大臣であり、積極的に「環境首相」を自称していた。彼女の在籍期間に連合の伝統的な特色はすっかり変わってしまった。普遍的な「闇」の課題、とりわけ内外の安全保障は蔑ろになった。

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