ベルリン市民はギフェイ(SPD)による左翼政権を拒否した。そして彼らは何を期待していたのか?首都はカイ・ウェグナー(CDU)によって統治されることとなった。
鍵となるのは何か?:選挙の勝者は誰か?最も多くのベルリン市民に選ばれた人間?それとも政権を築く人間?
意見によって変わるだろう。:CDUが正しい。彼らの長カイ・ヴェグナーが政権を打ち立てる。緑の党、SPDと連携する可能性もあるだろう。彼は明確な政権運営構想をもっていると言えるであろう。
SPD、緑の党、左翼党そして非情な力の体系
他方では:SPDと緑の党には権利がある、左翼党と連立を組む。だがそうはいかないであろう。これはいわば非情な力の体系によるものである。
最終的にどうなるか?今日、明日そして明後日?倫理と力どちらが優先されるのだろうか?
政権において市長のフランチスカ・ギフェイもしくは緑の党ベッティナ・ヤラッシュのどちらが率いるかは、実際のところ一度たりとも重要な点ではなかった。:ベルリンのSPD、緑の党は左翼であり、左翼党はいうまでもない。つまり意味することは:ベルリンが左翼を拒否したということである。
敗北者によって連立が組まれていたら。ベルリン市民はそのような政権を拒否するだろう。そして彼らが何を期待しているのか教えてくれる。:首都はCDUのカイ・ヴェグナーによって統治される。
連立は5%を失い、CDUは10%勝ち取った。有権者の多くはSPDに見切りをつけた。実際のところこの女市長の敗因とは何だったのか?:彼女は連立政権であることを生かすことができなかった。
簡単に言えることは:過半数は過半数であるという事実
この選挙結果は明確な答えを提示する。ベルリン市民は安全と秩序を求めているということである。大晦日以降左翼政権にこれらを期待することは困難であった。
CDUの好調、そして連立政権下3党の低迷が今回の選挙結果の予想を困難にした。簡単に言えることは:過半数は過半数である。
フランチスカ・ギフェイの敗北はすなわちショルツの敗北でもある
有権者は左翼を求めていない。当然SPDはそのことを考慮しなければならない。これに対し緑の党への反応は:緑の党はSPDに比べ、このメッセージをよく理解していた。
ベルリンの地方選挙は当然国政にも大きな影響を与えうる。勝つも負けるも運命共同体。SPD指導者ほど地方選に関与した人間はいないであろう。フランチスカ・ギフェイの敗北はすなわちショルツの敗北でもある。
カイ・ヴェグナーの勝利はフリードリッヒ・メアツの功績である
CDU陣営は全く逆であった。カイ・ヴェグナーの勝利はフリードリッヒ・メアツの功績である。このCDU党首は議会で野党側の指導者として大きな影響力をもっており、ショルツに対し常に圧力を与えていた。そして連邦内およびベルリン内唯一のリベラル派であるFDPの動向を注視する必要があった。このリベラル政党の昨晩の敗北は、首都にとって悪い知らせとなった。