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CDU所属の政治家はショルツを”中国のポチ”と揶揄する

同盟の一派である人権擁護主義者であるミヒャエル・ブラントは、ショルツ首相を”中国の忠犬”とし非難した。「オラフ・ショルツは中国共産党EUを売る売国奴である。」

”Spiegel”のインタビューでこう語ったのはCDU所属の政治家である。ショルツが中国へハンブルク港の一部権益を譲渡するといった共同声明を、彼は”戦略的破滅”であるとみなした。「この歴史的転換期にこのような従来型の独裁者に擦り寄ることは、もはや言うに及ばない。」。

ブラント氏は警告する。「かの首相の中国への”忠誠心”は、ロシアのプーチン大統領に対しても同様であったが、我々の輸出先の90%を占めるEU、米国、その他西欧諸国内にて混沌を招くことは疑いようがないです。」。

 

ショルツの中国初訪問

ショルツは今週金曜日に経済代表団を伴い初めて北京を訪問する予定である。国家主席への再当選後に習近平の元を訪れるのは、西欧諸国のリーダーではショルツが初めてである。対中国政策を巡る連立政権内での方向性の相違が懸念要素である。ショルツは先週の会合でSPD緑の党、FDP所属の大臣らの反対を押し切り、この中国企業”Cosco”のハンブルク港での権益認可を可決させていた。アンネラ・ベアボック(緑の党)はこれを国内インフラの危機とみなす。

ブラント氏は、これは極めて深刻な問題であるということを改めて認識すること、そして主導権を失わないことを求めた。「2022年の今、残忍な強制収容所、そこでのウイグル人チベット人キリスト教徒の惨状はもはや言うまでもありません。」。

 

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