ベルリン情報発信サイト

ドイツ、ベルリンについての情報を日々発信しています

同盟国にも理解不能なショルツの異質な対中国政策

オラフ・ショルツは飛行機に乗り込み北京へと向かう。早朝に習近平と会談する予定である。このドイツ連邦首相は、対中国政策において二重に渡り不信の種を撒くこととなった。それに見合った見返りはあるのだろうか?

中国、そしてさようなら?いや違う。彼は経済の不均衡を望まない。今や、中国企業”Cosco”はハンブルク港における一部権益を獲得することができる。中国国営メディアは、他に類をみないほどに、このドイツ首相からの”素晴らしいお贈り物”を称賛する。

この素晴らしい贈り物は当初の計画していたものよりも小さいものとなった。35%から24.9%へと変更された。だがこれは米国からの圧力によるもので、連立政権の判断によるものではない。

米国政府は大使館を通じて、ショルツ並びに連立政権へ圧力をかけたと思われる。緑の党とFDPはSPDへ反対していた。状況は依然として変わっていない。

この弱腰姿勢は対ロシア政策でも見られた。中央アジアのことからも、外相アンネラ・ベアボックは彼によって署名された連立協定に関して思い出す。

ショルツは北京に。奇妙な訪問となるだろう

FDP所属ヨハンネス・フォーゲルは、新たな対中国戦略において、中国の影響を完全に排除する箇所を明確に示すことを要求する。リベラル派がいうところの”完全”はすなわち経済の不均衡を指しているのだろう。

とにかく奇妙な訪問となるのは間違いない。習近平を除くショルツとの会談に居合わせた中国人は全員、7日〜10日間隔離されることになっている。

独裁体制下のゼロコロナ政策である。ショルツ一行はいささか不自由を強いられることになりだろう。そもそも会談を望む者はいるのだろうか?

 

www.focus.de