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恐怖がハベックとベアボックへの憎悪に変わる

東ドイツでは、月曜のデモに再び数千人が集結し、再統一前のような雰囲気となっている。だがとりわけ、人々を路上へと駆り立てるのは実在する恐怖である。

「ロシアへの制裁はすなわちドイツおよび経済を死へと導く。」、「ベアボックとハベックは刑務所へ、売国奴へ告ぐ。」、このような文を至る所で目にすることができる。月曜日の夜、シュヴェリーンでのデモ参加者の多くが「我々は国民である」と書かれた国旗を掲げ、中にはロシア国旗を高く掲げ、背中には「抵抗する自由」と書かれている。

主催者によるとおよそ2,700人ほどがこの通りを歩いたという。警察の発表では1,450人。そしてこのデモは不甲斐ない現政治への抗議であった。「このままではどうなる?」という声が何度も聞こえた。

拡散する不安と訴え

初めにパンデミック、そして今は物価上昇とエネルギー危機。人々の欲求不満が高まっているのは明らかであり、不安が高まる。ここ数週間で、特に東ドイツ内では政権への抗議として再び多くの人が通りに集結した。今週の月曜日、警察検査官ロストックは、シュヴェリーンのデモは最大規模であり、その数5,100人であると報告した。それと並行してノイブランデンブルクでは2,700人が集結した。こららの主催者の何人かは何ヶ月か前のコロナ抗議にも参加していた。

通りで物価上昇とエネルギー危機への大規模デモが行われている一方で、ウェブサイト上では「声を上げよう」といった声が多く集まっていた。「赤く光る信号機連立政権」といった見出しのもと、さまざまな懸念が展開されている。混沌状態である。

「負の連鎖に陥る」

現行廃止の方向に向かっているガス税を廃止させ、教育、経済、農業の改革も求められており、「国益」を重視することは、将来の外交政策が「中立性」によって決定されるべきであるという要求と同等である。その上、強調された「権力政治」または「狼からの見境ない要求」は非難される。パンデミック政策とワクチン接種に対してもウェブサイト上で抗議団体の結成が行われている。

この組織の呼びかけに応えた一人が、マインハード・シュタルダーである。彼はシュベーリンのデモで、氏名の公表と撮影を許可してくれた数少ない人物である。彼は、コロナ独裁への抗議がきっかけで結成された自主政党「Die Basis」に所属する。「この社会で我々は負の連鎖に陥ります。貧困化です。」彼自身はまだ元気である。

とりわけ彼が危惧しているのがハイパーインフレであるとのこと。もちろんエネルギー高騰も含まれる。そのため彼は原発の継続稼働を要求し、脱石炭論争にも一石を投じる。政府は外交にも力を注ぐべきであり、ウクライナ戦争に関してもアメリカやNATOに追随してはいけない、と語る。

 

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