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グレタの驚くべき原発への発言に対し、元緑の党首は批判を浴びせる

グレタ・トゥーンベリはインタビューにて、閉鎖される原子力発電所に代わって石炭火力発電所を稼働させることは間違いであると主張する。これが前緑の党首ジモーネ・ペーターから批判を浴びることとなる。

ドイツ国内で稼働中の原子力発電所を停止させ、代わりに石炭火力での依存を強めていくことは誤った選択であると、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリは主張する。水曜日の夜放送されたARDの番組内冒頭にてインタビュワーザンドラ・マイシュベンガーに対し、「すでに動いている原子力発電所を止めて、火力石炭を代用することは間違った選択だと私は確信しています。」、とFriday for Futureの環境少女は答えた。 会話の録音は、事前にドイツ通信社に提供されていた。

緑の党首はグレタのこの発言を批判する

他の選択肢を差し置いて石炭火力に依存することは「馬鹿げた考え」であるとグレタはさらに説明する。この活動家は、発電元のガスの割合を減らすために予備石炭を投入するといった政府の危機戦略について言及した。残存する原子力発電所3つのうち2つは緊急時の予備発電源として停止予定の年末以降も引き続き稼働させていくべきである。だがこれは遅くとも2023年4月中旬までで、特定の条件下においてである。

現在進行の危機的状況が改善された場合にもそうするべきかという問いには、「何が起こるかによります」とした。

緑の党首ジモーネ・ペーターはグレタのTwitter界隈への進出を批判する。「意味がないのはD内(だけではないわ)、親愛なるグレタ。運転許可期間が終われば、安全確認試験もう行われない、ウランはロシア産だし、何より。再生可能エネルギーのバランスを取るには、柔軟性のない全負荷ではなく、柔軟性が必要よ。」、と緑の党の56歳は投稿した。2018年の5月からペーターはドイツ再生可能エネルギー連盟の会長であり、100%再生可能エネルギーの実現を目指している。

人類は自らを依存させてきた

石炭火力の再利用には他にも選択肢がある。「他に最善の道があると私は信じます。再生可能エネルギーと共に。」。彼女は化石燃料への投資に警鐘を鳴らす。たとえそれがエネルギー高騰から人々を救うためであってもと。人類は1年以上先のことなんかは考えずに、目先の便利さに自らを依存させてきた。”持続不可能”だと19歳の活動家は訴える。

常に環境問題が世界中を巻き込んだ緊急解決事項として扱われていない、とグレタは訴えた。それが可能であることをコロナパンデミックが示した。たとえ戦時中であっても気候変動から目を逸らしてはならない。「全ての戦争は、規模に関わらず災害である。だが我々は同時にさまざまなことに対処しなければならない」。

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