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原子力発電所新設の選択肢を断固として排除するショルツ:対するバイエルンは原発を新設?

連邦首相オラフ・ショルツは原子力発電所新設の可能性を断固として排除した。CDU同盟、AfDはもちろん同連立政権内のFDPからも核エネルギーの長期的な利用を求める声が挙がっている。

「建設期間に15年を費やしそして、再生エネルギーのおよそ2倍から3倍に相当する150億から200億ユーロの電気価格がかかるものということを認識しておきながら誰がこれを望むのでしょうか?」、とSPDの議員は金曜日に開催されたミュンヘンの党大会にて言った。

CDU同盟、AfDはもちろん同連立政権内のFDPからも核エネルギーの長期的な利用を求める声が挙がり、今春の原発稼働停止に向けた古い原発の継続稼働に賛成する声も挙がっていた。またバイエルン州知事マークス・ジューダーはバイエルン州内に新たな核融合施設を建設する意思があることを発表した。

原子力発電所新設を明確に否定するショルツ

ショルツは、バイエルン州での電気価格高騰は送電線拡張の遅れが原因であると主張した。「すでに東部、北部に存在する巨大電力供給網が南西部にも存在すれば電気価格はもっと安くなるでしょう。バイエルン州政権に心から申し上げます。」。

バイエルン州政権は全力でこの送電網の拡大阻止を試みた、とショルツは批判した。「我々政府はドイツ国内全土での送電網の迅速な普及に努めています。バイエルンも当然その中に含まれています。」。

「この電力供給網が機能しない限り、電気価格の高騰は止まりません。南部にてガス発電所を稼働させなければならないからです。再生エネルギーの不拡大のみが我々を救ってくれます。」。

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