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ドイツからの強制送還者数が27%増加!?

ドイツからの強制送還者数が2023年前半の時点で去年の同時点よりも4分の1増加していたことが明らかになった。計7,861人が強制送還されたが、これは去年同時点よりも27%多い数字である。

この数字は、連邦内務省が出した左翼党からの質疑への回答に掲載されているものであり、最終的にオスナブリュッケ誌が公表したものである。これら強制送還者には、1,664人の女性と1,375人の未成年が含まれている。

国籍別に多いのが、ジョージア(705人)、北マケドニア(665人)、アフガニスタン(659人)、トルコ(525人)となっている。

ドイツからの強制送還者数が27%増加

通常、難民申請が却下されるもしくは滞在許可証の期限が切れた場合ドイツを去らなければならない。特段病気等の理由なしに彼らがこれを拒否した場合、外国人局は彼らを強制送還することとなっている。

しかしそううまくはいかない。今年前半の時点で520回に渡り強制送還が阻止された。最も多いのが、対象者による抵抗、航空会社のパイロットによる拒否、警察による引き継ぎの拒否であった。

左翼党所属の難民政策広報クラーラ・ビュンガーは質疑を行い、そしてその回答の中で明らかになった強制送還者数の増加を批判した。「これにより多くの人々が暴力に晒され、居住地を追われ、結果として戦争、貧困へと追いやられているのです。これは人権侵害です。」。

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