ベルリン情報発信サイト

ドイツ、ベルリンについての情報を日々発信しています

ドイツの古典的技術が原子力発電所の安全運営を可能にする?

明日のエネルギー事情はどうなるのだろうか?もちろん今では再利用可能エネルギーがこの議題の中心に挙がってはいるが、これだけではない。燃焼によるエネルギー生成は環境への配慮により選択肢から外されている。だが従来の古典的な技術が再び現在のそれとうまく調和しながら核エネルギーの安全な使用を可能にするといった待望論が再び提唱される。

近未来のエネルギー事情が大きな議題となっていることは言うまでもない。燃焼によるエネルギー生成は今環境へ負担をかけていると言うのが定説となっている。対する再生エネルギーもその不安定で変動幅が大きいのが現状である。優先されるべきは量の確保よりも供給の安定性である。原子力発電はその最初の過程において有害な物質を生成しないため、原子力発電も再び選択肢に挙がる。しかし、何千年にもわたり放射線を放出し続ける廃棄物が生成され、環境と人々に影響を与える。この廃棄物の持続可能な保管は原子炉の安全性と並んで、この技術の最大の問題となっている。

50年前にドイツで開発された原子炉技術がここで議題に挙がる。アメリカ、中国、インドそしてデンマークがいわゆるこの増殖炉の開発に目下取り組んでいる。ここでは炉の冷却に水ではなくナトリウムが使用され、通常の60倍に相当するエネルギーを生成することができる。

通常の炉では燃料棒からタウ量のエネルギーを輸送するのに大きな圧力下で液体を維持する必要があるが、増殖炉ではこれほどの過剰な圧力を必要とせず、また爆発の危険性も極めて低いとされている。

強いて欠点を挙げるなら、このナトリウムは反応性が高く、そのため腐食を起こしやすいと言うものである。しかし最新の塗装技術がこの腐食を防ぎまた再生を可能にしている。

www.focus.de