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欧州中がドイツに疑念を抱く - その理由とは

ドイツ連邦首相ショルツにとって過酷な欧州会合になるだろう。ドイツが信頼に値するかに関しては疑問が広がっている。これには理由がある。

往々にしてドイツ連邦議会では重要な議論が蔑ろにされるが、次のようなものも含まれる。ショルツ政権下のドイツ人は欧州人であるのか?疑いは広がり始め、ショルツはブリュッセルの欧州会合にて嫌でもそれを感じることになるだろう。ひょっとしたらバルト3国はベルギーの首都で連邦首相に対し最大の懸念を具体的に示すだろう。ドイツはロシアの脅威から、エストニアラトビアリトアニアを守ってくれるのか?

アーティス・パブリックス氏はかつてソビエト連邦軍に所属していたが、通常この経験がラトビア防相を務める上で助けとなる。パブリックスは自らの経験から、ロシア軍は脅威でないと判断する。核恫喝も同様であるとのこと。彼はとりわけ欧州内で最も影響力のある国に疑念を抱く。この疑念について彼は数日前からドイツの報道番組やインタビューに対して言及している。

パブリックス氏はドイツの統率力に対し公に疑問を呈す

パブリックス氏は今核心を突く。

「多くの人々がドイツが信頼に足るかについて疑問を感じています。ドイツ社会は我々の自由のために動いてくれるでしょうか?ドイツ、フランスのウクライナ戦争開戦時の初動を見る限り、疑念を抱きます。」

言い方を変えると。NATOの一員でもある西側前線に位置するある国は、この欧州最大の国家、そして影響力のある国家はNATO第5条を遵守するのかということについて疑問を持つ。というのも、ドイツが平和主義になってしまったことも大きい。

今日の連邦議会ブリュッセルでの欧州会合でもこのような疑問が議題に上がることはない。首相の最も重要な腹心であるヴォルフガング・シュミットもこれについて証言する。

ショルツ首相官邸一行は、ウクライナへの戦車供給支援の呼びかけを、かつてアドルフ・ヒトラーV2ロケットを”最終秘密兵器”として宣伝したことに例えた。これでは不十分である。シュミット氏は次のようにも分析する。ロシア軍がドイツ産戦車は撃破、鹵獲した時、それを”プロパガンダ”に利用することができる。NATOに攻撃されたという口実に。

 

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