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中央アフリカの国チャドがドイツ大使を国外追放!?

中央アフリカに位置するチャド政府は礼を失した振る舞いを理由にドイツ大使を国外追放した。ベルリン側はこの対応に困惑している。

在チャドドイツ大使は好まざる人物と認定された。これにより当外交官ゴアドン・クリッケは48時間以内の国外退去を求められた。チャド政府はクリッケを失礼な態度と外交慣習の不遵守をもって非難したが、詳細は明らかになっていない。「我が国の大使がチャド政府に好まざる人物に認定された根拠は到底受け入れられるものではありません。」、とベルリンのドイツ外務省は声明を出した。「我々は現在チャド政府との連絡を試みています。」。

過度な干渉を行った大使

クリッケは2021年に在チャドドイツ大使に任命された。この前はニジェールやフィリピンに駐在していた。チャド政府はAFP通信の取材で、彼が国の統治に干渉しすぎていたと語った。このような発言が度々あったこともあり彼は批判を受けていた。

軍事政権による統治が2021年に始まる

チャド軍事政権の長マハマートは2021年4月に国家統帥権を継承したが、この直前長きにわたり国の長に君臨していた彼の父が反逆者との戦闘にて亡くなっている。

この軍事政権は元来18か月以内に選挙制度を整備することを公言していた。だが10月にマハマートの独裁政権がさらに2年延長されることが決定された。ドイツ連邦政府とその他EU諸国政府は当時この民主化が断念されたことを危惧していた。

 

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