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癌細胞の如くドイツ国内に侵食するロシアスパイ

カーステン.L騒動の後ドイツはロシア側のスパイへの対応強化に追われることとなった。30人のロシア外交官がすでに国外追放された。しかしCIA専門家はもうすでに手遅れであると指摘する。

ドイツのロシア外交官の追放は米国でも知られることとなった。「ベルリンはロシアスパイの巣窟となっています。」、とニューヨークタイムスは伝えた。安全保障専門家らはさらなるドイツ側のカウンターパートの強化とそれによるロシアスパイの削減を訴える。

だがこれら対応にはいささか疑問も挙がる、とCIA専門家ジョン・サイファーは語る。彼はモスクワでCIA対ロシア班を率いていたが、これはCIA内でも極めて危険な任務であった。28年間にも渡り彼は諜報員としてカウンターパートなどの任務についていた。また西側の諜報員とも共同で欧州、アジアでも2017年まで諜報活動に展開していた。

FOCUS ONLINE:ドイツ政府はロシアスパイへの対応強化を強調していますが、これは本気それとも宣伝にすぎないのでしょうか?

サイファー:両方とも可能性は低いでしょう。ロシアのウクライナ侵攻以降ドイツおよび当諜報機関は常にモスクワからの圧力にさらされてきました。外交官追放措置は当然クレムリンを刺激するでしょう。ですがなおもロシア諜報員への対応を強化していくことが何よりも重要です。

 

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