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国防省の失態により1億4000ユーロも超過するプーマ型戦車の導入費

ドイツ連邦国防省内ですでに用意されていた契約が1年半もの間放置されていたことから、費用が高騰することは必然であった。新たに導入される50両のプーマ型戦車の費用は予定よりも1億4000ユーロ上回ることとなった。

プーマ型戦車導入をめぐっての連邦軍の失態が止まらない。:信用性の高い財務省が取りまとめた財務諸表によると、国防費に関しては合計15億ユーロかかるとされている50両の新たなプーマ型戦車の導入費用において1億4000ユーロ超過することがわかった。この要因として国防省がこの契約を1年半におよび放置していたことが挙げられる。

国防省の失態により1億4000ユーロ超過するプーマ型戦車の導入費

具体的にいうと:2021年12月時点での価格水準の契約書が未提出であるため、結果的に2022年12月時点での価格水準、つまり12.8%上昇した状態で提出されることとなった。

なお超過費用は本来の費用を考慮して多少減額される余地があるとのことである。だが財務省はこれを保証することはできないと警告する。また国防省は費用増額、計画への影響およびこれの遅延について言及する。特に財務省はこれら50両のプーマ型戦車が、既存の戦車改造余地の有無を試験されることなく主力部隊に加わることは危険であると判断する。

財務省筋によると、国会内では多くが国防省に不信感を抱いているということが明らかになった。また連邦軍が実際には111両の新たなプーマ型戦車導入を目論んでいることも明らかになった。特別予算の優先順位のつけよう次第ではこれらが支払われる可能性は十分あるとのことである。

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