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ドイツの国連決議棄権を肯定するショルツ:中東情勢

金曜日夜イスラエルが地上侵攻作戦を拡大した。対ハマス戦争は新たな段階に突入したとイスラエル防衛大臣が発表した。ガザ地区ではなおも市民の犠牲が増え続けている。

ドイツの国連棄権を肯定するショルツ

20時58分:ドイツ首相オラフ・ショルツ(SPD)は、国連総会でのガザ決議案をドイツが棄権したこと、これを肯定した。「ドイツは国連総会での全員一致に向けて十分に尽力しています。」、と日曜日訪問先のナイジェリアにて答えた。「これが成功に至らなかったので、我々は棄権しました。」。

一方で財務大臣クリスティアン・リンドナー(FDP)は次のように言及した。「これら棄権に至った経緯に関してはまだベアボック(緑の党)とは何も話していません。」、と日曜晩にベルリンにて語った。

リンドナーはさらに付け加えた:「これをハマス側が称賛し、イスラエル側が批判することは明確です。」。そしてリンドナーは自分たちがイスラエル側に立っていることを強調する。「イスラエルには自衛の権利がある、我々はこれを強く認識しています。」。

金曜日に過半数により可決された国連決議案により、戦争犯罪への制裁および市民への早急な人道的支援が行われることとなる。同時に半永久的な停戦も呼びかけられる。なお戦争の原因としてハマスのテロ行為が明確に非難されていない。

120カ国が賛成、45カ国が棄権、14カ国が反対となった。なおEUまたはG7の西側諸国の足並みは揃ってなかった。フランスとスペインが賛成する一方で、ドイツ、英国そしてイタリアは棄権した。米国はオーストリアチェコそしてハンガリー等のEU諸国の小国を巻き込み反対票を投じた。

在独イスラエル大使ロン・プロゾーアはドイツの国連での対応に落胆し、ドイツに対し国連で自国を明確に支持することを要求していた。

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