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ドイツ人のユダヤ人への偏見が減少している?:ユダヤ人への差別意識を測る質問?

ハマスによるイスラエルへの侵攻以降、ドイツ国内では反ユダヤ感情が高まっていた。とりわけ最新研究結果は次のようであった:偏見は以前は多かった。この中心となっているのは反ユダヤ過激派である。

ドイツ国内のユダヤ人への偏見は20年前に比べると明確に減少していることがわかる。潜在的反ユダヤ主義者は2003年の23%から今年は7%まで減少している、と最新調査によって明らかになった。AfDの支持者に限っては反ユダヤ感情が他党支持者のおよそ2倍となっている。

1998年と2003年に行われた質問が11月末に繰り返された。今回は2018年にドイツ語話者の14歳以上を対象に行われたが、内訳は東西でそれぞれ1,000人ずつである。参加者には当時同様8つの反ユダヤ的質問が行われた。

例として、「多くのユダヤ人が国家社会主義の過去を利用してドイツに代償を支払わせようとしている」を肯定するのは2003年には38%あったが、2023年はわずか24%となった。「ユダヤ人が世界を支配している」への肯定は14%となり、20年前から28%減少する結果となった。

ユダヤ人迫害は自業自得である」への肯定は今日では9%にすぎないが、当時は19%であった。「ユダヤ人は特別で我々とは相容れない」への肯定は今日では7%にすぎないが、当時は17%であった。残りの質問も同様の傾向であった。潜在的な反ユダヤ感情が8つ中6つの質問によって炙り出された。

とりわけ高いAfD支持者の反ユダヤ感情

AfD支持者はとりわけ平均と比べて高い反ユダヤ感情を露わにした。「多くのユダヤ人が国家社会主義の過去を利用してドイツに代償を支払わせようとしている」を肯定したのは2人に1人(49%)であった。「ユダヤ人の世界を支配している」に肯定したのは26%となった。「ユダヤ人は特別で我々とは相容れない」へは17%となった。全ての質問にて平均よりもAfD支持者の反ユダヤ感情が遥かに高いことが明らかになった。

 

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