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新政党”ドイツ同盟”の発足 - ドイツの参政党?

新政党”ドイツ同盟”が今週日曜日に発足する。元AFDの党員からも構成されるこの新政党はとりわけCDUとFDPへと戦いを挑んでいく。

新たな政党が誕生する。今週の日曜日に新政党”ドイツ同盟”はフルダにて発足に向けてメンバーが一同に会することになっている。この新党は中産階級の保守層を支持基盤とし、CDUとFDPにとっての競合相手ということになるだろう。そして、AFDとの連携もとるであろう。

このおよそ50人のメンバーは、同盟の元支持者と”自由の有権者”の党員から構成される。この新政党の裏側には一体何があるのか?

新政党は失望した同盟支持者を取り込む

保守層の多くは、同盟に失望した支持者と”自由の有権者”のメンバーが占めている。新政党はこの層をうまく取り込もうとする。新党立ち上げの準備はすでに9ヶ月前から始まっていた。党規約の草案に加えて、彼らは外部の支持者からの資金提供の約束を得ることができた、と FAZ は報告する。

”ドイツ同盟”の党首は、自由の有権者ザクセン州支部長であったステファン・グローセであるとのこと。自由の有権者から離党したことで右傾化による弾劾更迭を逃れていた、とライプチッヒ国民新聞は伝えた。

第二段階はAFDの解体?

そして、新党とAFDの連携が見込まれる。雷鳥の発明者であるマーカス・シェーアも党員に加わる。彼は以前ノアトライン・ヴェストファーレン州のAFDで高い影響力を有していたが、それは州委員会を発足させるほどであった。

だが、彼が自由の有権者にいたという過去は不利益を生じさせる恐れもある。2009年に彼は、不正会計、詐欺などの罪によって3年の懲役を宣告されていた。

党は影響力の拡大を目論む

この新政党はいわゆる古典的な保守政党ではなく、広範な層への影響を目論んでいる、とシェーアはWDRにて答えた。とりわけ中流階級をメインターゲットに捉える。そしてドイツ同盟はEUに迎合し、気候変動を否定しない姿勢を示す。

また過激派との距離を置くとした。だが一方でAFDとの類似性も兼ね備える。「現政治体制がドイツを破滅へと追い込みます。”ドイツ同盟”はそれを絶対に阻止します。」、とシェーア氏は語った。

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