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”最後の世代”から距離を置かれる環境活動家ブロイル:過激派環境団体で内部抗争勃発?

過激派環境活動家として有名なクリスティアン・ブロイルは、”最後の世代”の抗議活動において死者が出ることを示唆したが、この発言が衝撃を与える。彼の思想と最後の世代は相容れない様であり、互いに距離を置くこととなる。

41歳のクリスティアン・ブロイルは二児の父であり、ドイツで最も有名な環境活動家である。気候変動への抗議パフォーマンスとして定期的に路上への座り込みを行なっている。とりわけ彼の直近の声明が今痛烈に批判されている。

「死者が出ることは覚悟の上で路上への座り込みを行なっています。危険を冒さずに何かを変えることはできません。」、とドキュメンタリーで語った。

この映画は18歳のベネディクト・バーチュにより制作され、「ザクセンテレビ」にて閲覧できる。最も多くの人々はこの思想を危険であるとみなす。

ブロイスの発言が外部のみならず内部からも批判を受ける。いくつかの下部団体等は彼から距離をとっている。

「我々は世界的な危機にさらされています。政府は憲法上国民の生命及び生活を守る義務があります。"Not after."」。

従って団体は市民を率いて抵抗する。抗議活動の最大の目的は人命を守ることに他ならないとする。とすればブロイスの発言は”最後の世代”と相容れないこととなる。少なくとも抗議活動によって犠牲者が出ることを印象付けることになるだろう。

当初の方針を死守する”最後の世代”

”最後の世代”の保守的な穏健方針とは裏腹に、団体内でブロイスを筆頭に路上での座り込みがあとを絶たない。

ベルリンやハノーファーにて緊急車両の通行が妨げられたことからこの活動は何度も批判されてきた。「社会として交通渋滞とそこから生じる結果を我々は日々受け入れています。」。

「しかしこれらが違法駐車、人口過密、粗悪な交通計画によって引き起こされたとしても誰もそれを問題視しません。これからも我々団体は戦い続けます。」。

 

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