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緑の党の急な方針転換の背景には何が?:過去の自分を恥じるハベック

ゼレンスキー大統領との会合の傍ら文書にて、周りの緩慢な行動に苦言を呈していた。:ハベック、ショルツ、メルケル。彼は起きあがろうとするが、果たして首相に相応しいのか?

ロバート・ハベックがゼレンスキー大統領との会合に際し書き下ろされた文章が強く訴えかける。:「ここまで先延ばしにしてしまったことを強く恥じています。」。

これは誰に向けたものなのだろうか?何が遅すぎたのだろうか?そしてとりわけ誰が?:この未曾有の非常事態において何が問題なのか?

自分自身を恥じる必要はない?

まず確実なのは:ハベックは自分自身を恥じる必要はなく、他の者の行動を恥じるべきであるということである。彼らは致命的な誤ちを犯していたが、これはハベックが阻止しようとしていたことでもある。

2021年2月ハベックはウクライナにいた。そして彼は最前線であった東部戦線を訪問し、ヨーロッパ中の皆が認めたくないロシアのウクライナへの侵攻を目の当たりにしていた。ウクライナ人はこの緑の党議長にこれまでの壮絶な戦場での経験を説明した。

このような経緯がありハベックはウクライナへの武器供与を強く訴えることになる。だが政治の最前線であるベルリンにこの訴えは響かなかった。「非常に軽率な判断です。」。

2021年の”価値観外交”は未だ欧米的であった

緑の党ウクライナへの武器供与に反対であった。いわゆる”価値の体系”に動かされていた。:今日外務大臣としてベアボックは自らの価値観を見直す。今やこの価値観がドイツをウクライナへの戦車供与へと突き動かした。平和と自由は武器によって勝ち取るものであると。

 

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