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来たる冬のガス供給状況をなおも脅かすプーチン、厳冬そしてパイプラインの危機

十分な備蓄を有しているにもかかわらず、連邦情報伝達機関はこの冬のガス不足の危機を警告する。この背景にあるのはやはりプーチンによる戦争の長期化と不安定なパイプライン事情である。

もはや冬の風物詩となっている。連邦情報伝達機関はこの冬も十分な備蓄を有しているにもかかわらずガス不足への警告を発する。ロシアからのガズ供給が途絶えた今、他からの安定供給源を必要とすることは言うまでもない。

「警告を解除するにはまだ時期尚早です。」、と当機関長のクラウス・ミュラーは答えた。「危機はまだ去っていません。」。

警告:「プーチンには南東ヨーロッパへのガス供給を停止するという選択肢があります」

これらが意味するところ、それは厳冬のヨーロッパである。「プーチンには南東ヨーロッパへのガス供給を停止するという選択肢があります。パイプラインへの攻撃といった最悪の事態も想定されます。」

現行ガスの備蓄量はおよそ90%となっているとのことである。このまま行けば恐らく産業や家計にて使用量の削減を強制されることになり、他国と比較しガス不足に陥るであろう、との見解も出された。「その時が来たら、節約と不足への警戒を呼びかけることになるかもしれません。」。

十分なガス備蓄量にもかかわらず必要とされる液化天然ガス基地

一方で天然ガス備蓄事業者は今年は法定装填量を超えるであろうと予測する。11月の時点で備蓄量は95%に達するとの見込みである。

にもかかわらず:この厳冬でのガス不足への危機はなおも存在し、およそ代替案は今のところないとのことである。強いてあげるのであれば、各々の節約のみが有効な措置となりうる。

安定したガス供給体制を構築するためには、液化天然ガス基地のみでは足らず、ガス備蓄容量の拡大そしてパイプラインへの再接続が必須であると当機関は講じた。

 

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