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ドイツ製巡航ミサイル”Taurus”は戦局を打開しうるのか?

キエフ政権はドイツ政府に対し”トーラス”の提供をなおも呼びかける。航行持続距離500kmの巡航ミサイルである。しかしレオパルド2の時同様ウクライナにはまたしても運用能力不足といった課題が降りかかる。

キエフは東部戦線での戦局打開への望みとしてドイツ政府に対し巡航ミサイルトーラスの提供を呼びかける。この巡航ミサイルの長所とは:最大航行距離は500kmであるため、いわゆるアウトレンジ法にてロシア大統領府やドンバス内等の重要拠点を安全な距離から攻撃することが可能となる。

ウクライナ外相クレバはこの巡航ミサイルウクライナに勝利をもたらしてくれると強調した。この兵器投入の最大の目的は、ロシア軍の兵站機能を麻痺させ、前線への補給を停止させることである。

しかし歴史が証明するように、またしてもウクライナには欠けているものがある。

長い航続距離そして高い破壊力

巡航ミサイルトーラスは数百kmの航行距離と、塹壕や弾薬庫などを一瞬で破壊しうる攻撃力を有している。ドイツ連邦軍もこのトーラスKEPD-350型を最新式の巡航ミサイルであると謳う。最大航続距離500kmによるアウトレンジ法をもってして重要拠点を安全な地点から一方的に攻撃することが可能である。

戦局を打開できていない西側戦車群

しかしトーラスが戦局を打開しうるかについてはいささか疑問である。結局のところこれまでに最新式の兵器が前線に投入されてはいるが、いずれも戦局を打開するには至っていない。国防分析専門家も現代の戦争において最新式の兵器が戦局に与える影響は期待するほどではないと指摘している。

ウクライナの前線にて強化されたロシア軍の塹壕やトーチカから形成される防衛システムを前にウクライナ軍の進撃は停止し、ドイツ戦車レオパルド2も前進できずに破壊されている。

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