「緑の党と過ごせる時間はもう長くありません。」:クリスティアン・リンドナー(FDP)が微かに連立の解体を匂わせるが、それは実際に行われるのか?
FDP党首による連立同盟党SPD、緑の党への脅迫ははっきりしている:「つまり最適なのは連立の解体です。」。
クリスティアン・リンドナーは2017年にもCDU同盟、緑の党そしてFDPから構成される連立政権を離脱している。
このような事態は自由民主党党首にとっては偶然ではなく必然なのである。今連立政権は窮地に立たされている。中でもFDPはその中心に立っている。
「緑の党と過ごせる時間はもう長くありません」
リンドナー自身が述べているように、2つの左翼政党と徒党を組んでからというもの、特に2021年以降の地方選にて有権者がFDPから次々と離れていった。最終的にFDPの支持率は平均して5%に落ち着いてしまった。バイエルン州に至ってはわずか3%である。
そして今リンドナーによる攻撃が行われる。:「緑の党と過ごせる時間はもう長くはありません。」。現況からこの発言に疑いは見られない。
FDPの離脱がもたらすものとは?
とりわけSPDと緑の党はいずれも解散総選挙に関心を示していない。もし選挙が開催されれば大敗は免れないであろう。
首相オラフ・ショルツとロバート・ハベック(緑の党)はFDPの離脱が進もうとする傍ら、少数政権としての存続を画策する。
しかしこの赤緑連立による過半数獲得はもはや現実的ではない。CDU同盟もすでにショルツとハベックによる政権に脅威を感じていない。
唯一の打開策はSPD主導の大連立政権の樹立であろう。CSU党首マークス・ジューダーもこれに多少言及している。
だがCDU同盟側はこれに関心を示していないようである。世論調査でも解散総選挙にてCDU同盟の勝利がほぼ確定的であるにも関わらず、もはや崩壊寸前の連立政権がその座にしがみつき続けるのは無謀であろう。