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ロシア大統領府がARDにシュルーダーとプーチンが共演する映像資料を提供していた?

ロシア大統領府がガーハード・シュルーダーの首相在籍中および退任直後、ARDにロシア系ガス企業ガスプロムが一つの映像資料を提供していたことが明らかになった。そこにはシュルーダーとプーチンが登場する。ARDはこの映像を実際に放映していた。

ロシア系ガス企業ガスプロムがARDにシュルーダーとプーチンが登場する一つの映像資料を提供していたことが明らかになった。Bild誌筋では、2004年から2005年にかけてこれが提供されていたとのことである。シュルーダーは首相在籍期間中ロシアが関わる多くの決断の場に居合わせていたとされている。首相退任後の2005年彼はガスプロムに在籍していた。

当初は提供を拒んだARD

ARD放送の中でロシア担当となっているWDRがこの提供を直接受けたとのことである。当初はこれを拒否していたという。1998年の終わりにすでにこのドイツ放送局は当時の首相官邸の長シュタインマイヤーにこのことを報告しそしてシュルーダーがロシア側に買収されることを警告していた。窓口はプーチンであった。少し後になるとプーチンとシュルーダーはロシアにて共に乗馬や食事を行なっていた。

この提供を拒否した直後ARDはガスプロムに最新の注意を払うようになった。そしてシュルーダー首相退任直後改めて彼はARDに接近しガスプロムの映像資料を提供した。ここではシュルーダーとプーチンが登場する。

映像資料を放映したARD

この映像資料は2006年にすでに回されていた。2009年初めには”東の歴史”としてARDの主要項目となっていた。主題は:”巨大なガスプロム-ドイツ人と彼らのガスは東からやってくる”。この映像資料の中ではプーチンガスプロムと顧客であるドイツを映像に収め称賛するためガスプロム社長を大統領府に招待している様子が伺える。

ロシア側がこの映像を通じて影響力を高めようと画策していることを承知でWDRはこれを放映していた。「事実を伝えるだけです。」。

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