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ハベックさん、電力問題は存在しないだって?

ミュンヘンでは今、住民が公共事業者からの通知を受け取っている。そこに書かれている電気料金の異常な高さに驚愕する。多くの人々の家計に直撃している問題である。この後に及んで、数ヶ月前の時点で未だ経済相ハベックは、電力問題は存在しないと主張していた。実際はその逆であった。

ミュンヘンの人々は息をするように不平を漏らす。ルートヴィヒ・トーマは、素晴らしい風刺”Ein Münchner im Himmel”でこれを表現している。現時点で、バイエルン州の州都に居住している住民は地獄を味わっていただろう。公共事業者から通知を受け取ったときは。

SWMの3枚の書類の最初に記載されている文からもそれがわかる。「このような困難な時期でも、確実かつ適正な価格で電力が提供されることは避けられません。」、と書かれている。受け取った側はおおよそ察する。

ハベック - 「電力問題など存在しません」

だがなぜ電気料金に変更を加える必要があるというのか?我らの経済、環境大臣ロバート・ハベックはこう断言していなかっただろうか、「目下存在するのはガス問題であり、電力問題などは存在しませんか?そして全ての緑の党SPDの議員らはハベックの説に賛同していませんでしたか?電力問題は存在しないと。」

「電力問題は存在しません。」、これがあくまで今日のミュンヘン市民の状況である。1kwあたり24.97セント価格は、1月までには61.98セントへと上昇する。ざっと148%上乗せされる形となる。これまで年間1,500ユーロの電気代を支払っていたミュンヘン市民は、近々3,720ユーロ支払うこととなる。だが、どうやらハベックの中ではこれは”問題”ではないらしい。

2021年の時点で電気料金はかなり高騰していた。これには、原子力発電所と火力発電所の停止が影響していた。この不足分はガスで補っていた。プーチン侵略戦争によって電気料金が高騰することは自明の理であった。

 

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