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停戦後もなおロシアに脅かされる欧州安全保障?

元ドイツ連邦外相ヨシュカ・フィッシャーは、欧州の安全保障はなおもロシアに脅かされるとの見解を示した。ウクライナ戦争が停戦した場合も同様である。

「停戦について考える場合、現実的にはどうなるのでしょうか?」、と緑の党の政治家は述べた。「停戦の際に両陣営がいずれも納得することはないでしょう。つまりロシアによる欧州安全保障への脅威が続くということを意味します。」。

停戦の際には互いの領土分配についての取り決めが行われるが、これが容易に進まないことは明らかである、とフィッシャーは述べた。「プーチンとしてはクリミア半島そして東部ウクライナ領の獲得について何かしらの成果を国民に示す必要がありますが、そもそもウクライナ側が領土において妥協するはずはありません。」。

欧州の脅威はロシアとの関係性そのもののみであるといった古い価値観はすでに終わり、ロシアの安全保障そのものが欧州のそれになりうる、とフィッシャーは強調した。「旧ソビエト圏内における領土のロシアへの帰属はプーチンのみならず全ロシア国民の望みとなっています。」。

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