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開始早々の惨劇 - まさかの日本相手にドイツ代表崩れ落ちる

ドイツ代表はまたしてもW杯の初戦を落としてしまう。前ロシア大会の悪夢が再び蘇る。終始ゲームを支配していたように見えたが、日本に2:1で敗れてしまうとは。原因はなんだったのか?

開始からドイツ代表は日本相手に高いボール支配率を維持していたが、早期のチャンスをものにできなかった。これが敗因であろう。

ドイツ代表のボール支配率は73.8%であった。W杯史上このような圧倒的なボール支配率で敗北した事例が一度だけ存在する。2018年74%の支配率で韓国に敗北したドイツ代表である。

日本戦で多くのゴールチャンスがあったが

前半25分ドイツ代表がカリファ国際スタジアムのゴールネットを揺らした。だがそれはペナルティキックだった。後半72分になるとドイツ代表は攻勢を強める。素早いドリブル、ミドルシュート、日本代表に息付く暇を与えず、スペースを見つけては果敢に攻め、そして幾度となくスタジアムを沸かせた。非常に魅力的でもあったが、疑問もあった。

オフサイドゴールとバーへのシュートが決まっていいれば、と嘆いても意味がない。結局は序盤にチャンスを多く潰してしまったことが問題であった。これは昔から普遍である。

ディフェンスに難があるドイツ代表

攻勢が止まると今度は守勢に転じる。マヌエル・ノイアーがスーパーセーブを見せた73分の日本のシュートまでは、ドイツ代表が崩壊する要素は全くと言っていいほどなかった。

だが、この瞬間を日本代表は逃さなかった。わずか3分後、ゲームの支配者が交代する。ここにドイツ代表の弱点が露出した。ドイツ代表の脆弱なディフェンス。

アントニオ・リューディヒャーの奮戦を除き、ドイツ代表の防衛ラインが崩れる。前半こそ個々のミスが目立った”青い侍”たちであったが。

ドイツ代表は次第にディフェンスからのカウンターへの移行に手間取るようになった。両チームとも失点することになった。1:1となってからは、ディフェンス陣は日本の攻撃陣を簡単に通過させてしまう状況となり、ショルターベックが浅野の突進を止めることができずに2:1となってしまった。「我々の防衛ラインは最後まで機能しませんでした。日本は果敢に攻め続け、激しくペレッシャーをかけてきた。我々は完全に押されてしまった。これが敗因です。」、とノイアーは語った。

ドイツ代表日本に敗れる。最後は個人のミスが目立った

ギュンドアンとシュロッターベックはまだ槍玉に上がっていないが、この2人は後半に致命的なミスを犯した。「我々はますますロングボールに依存するようになりました。ショートボールは機能していませんでした。皆ボールへの貪欲さが欠けていました。こうもボールを失っていては勝てるわけありませんね。」、とギュンドーガンは説明した。

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