ノルトストリーム爆破にウクライナ人が関与していた!?
ノルトストリームの爆破事件から1年が経過した今、さらなる容疑者が浮上する。いずれもウクライナ人である。南ドイツ新聞などによると彼らほぼ全員が関与を否定しているとのことである。
情報筋によると、連邦刑事警察署および地元警察により、この爆破工作に使用されたとされるボート通称”アンドロメダ”の貸与に関与した人物が特定された。このボートが2022年のバルト海沿岸のパイプライン爆破工作に使用されていたことはすでに周知である。これには痕跡が残されている。
”アンドロメダ”貸与の資金源は?
ここで重要になってくるのがその資金源である。一説にはポーランドの郵便会社を通じているとされている。情報筋によると、この痕跡を辿った結果キエフ在住のウクライナ人経営者ルステムAに行き着いた。この男がキエフで取材を受けた際は、この件については口を閉ざしたという。「何も言いたくありません。」、このように回答した。
一貫して容疑を否定する:「”アンドロメダ”など借りた覚えはありません。」
ボートの貸与について新たな事実が発覚する。ドイツ捜査員の調査により、このボートの貸出し主の元に1人のウクライナ人からメールが送信されていたことが明らかになった。このことに対してもルステムAは否定した。:「”アンドロメダ”など知りません。なんのことやら。」。
ルステムAはこのボートを借りるために、ルーマニア人とブルガリア人の2枚の偽造パスポートのコピーを提出したとされる。ルーマニア人用のパスポートの写真にはウクライナ人ヴァレリKが写されていた。彼の祖母によると、彼はウクライナ戦争の前線に出兵しており長らく自宅には帰っていないとのことである。
盗まれたウクライナ人の身元
ドイツ捜査員によると、ヴァレリKはノルド・ストリーム破壊工作への関与を否定しているとのことである。ドイツ保安当局は彼の身元情報が盗まれた可能性を考慮する。なおこの件に関してキエフ側は関与を否定している。
一方でブルガリア人側のパスポートの身元はミハイル・ポヴォフとなっており、架空の人物である。
”アンドロメダ”の目撃者によると:ボートには5人の男と1人の女
情報筋では、爆破直前このボートはデンマークとポーランドの中間地点にしてスウェーデンの港ザントマンに停泊していたことが明らかになっている。これは目撃者によって証明されている。目撃者の1人のドイツ人の証言によると、ボートには5人の男と1人の女がいたとされる。
ドイツ捜査員が”アンドロメダ”が爆破工作に使用されたという線で調査を進めている中、ポーランド側から反応があった。ポーランド国務長官スタニスワフ・ザリンが次のように語った。:「このボートが工作に関与した形跡は見つかりませんでした。乗っている人々は皆ただ余暇を楽しんでいるだけに見えました。とても軍事訓練を受けていたり、工作遂行能力を有しているようには見えませんでした。」。こららのことを踏まえて彼は、当破壊工作にはロシア側が関与していると主張した。